木部リペア補修
1.木部リペア補修
木部リペア補修とは、フローリングや柱、壁など、木材でできた部分に傷や打痕が生じた場合、ダメージを受けた部分のみを補修し目立たなくする処理のことです。
基本的な作業の流れは、下地の処理、ワックスの充填、面出し、仕上げに分けられます。
まず、傷や打痕によって生じた膨らみや”ささくれ”を取り除く下地処理を行い、なるべく平面になるように仕上げます。
次に、傷や打痕によって凹んだ部分にワックスを充填します。次に、周囲の木部と馴染むように余分なワックスを除去した後、木目が自然に見えるようにタッチペンなどで描き、艶出しのスプレーを全体に塗布して完成となります。
木目リペア補修でもっとも難しいのは、補修箇所の色味に合わせてワックスの色を調整すること。補修箇所の範囲が広ければ広いほどワックスの色が目立ってしまうため、微妙な調整をするためには熟練のテクニックとコツが不可欠です。