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大工になるには?必要な資格・免許・学歴や1人前になるまでの道のりを解説

投稿日:2025.10.24/更新日:2025.10.24

大工 なるには

「大工になりたいけれど、何から始めればいいのかわからない。」

このような悩みを抱える方も少なくありません。

大工は、日本の伝統的な職人技術を受け継ぐ素晴らしい職業ですが、その道のりについては意外と知られていないことが多いものです。

本記事では、大工を目指す方に向けて、必要な資格・免許・学歴から一人前になるまでのステップ、仕事内容や年収、そして現在の大工業界の状況まで詳しく解説いたします。

大工で一人前になるまでの道のり

大工として一人前になるまでの道のりは、以下のように段階的な技術習得と経験の積み重ねが重要です。

  1. 現場で大工仕事の技術を習得する
  2. 現場をまとめるリーダーシップを身につける
  3. 独立を目指す(一人親方になる・弟子をとる)
  4. 下請けとして仕事を受ける
  5. 資格を取得して仕事の幅を広げる

大工になるために必要な資格・免許・学歴

大工になるために、あると役に立つ資格、学歴、その他のスキルについて詳しく解説していきます。

大工に必要な資格・免許

大工になるための必須の資格というものはありませんが、持っていると役に立つ資格がいくつかあります。

【大工におすすめの資格】

資格 内容
建築大工技能士 大工の技能レベルを証明する国家資格
建築士 建築物の設計や工事監理を行う資格
施工管理技士 建設工事の施工計画や工程管理を行う資格
足場の組立て等作業主任者 足場の組立てや解体作業の責任者になる資格
玉掛け技能講習修了証 クレーンなどで荷物を吊り上げる作業に必要な資格
小型移動式クレーン運転技能講習修了証 小型クレーンの運転に必要な資格

これらの資格を取得することで、より専門的な業務に携われるようになり、収入アップにもつながります。

大工に必要な学歴は?

大工になるには、義務教育を修了していれば学歴に関係なく働くことができますが、近年では高卒程度の学力が求められる場面も増えています。

また、大学に進学する場合は、以下のような学部・学科がおすすめです。

【大工になりたい方におすすめの学部・学科】

  • 工学部建築学科:建築の基礎知識を学べる
  • 理工学部建築学科:建築工学の専門知識を学べる
  • デザイン学部建築学科:建築デザインの知識を身につけられる

大学で建築に関する知識を学んでおくことで、現場での理解が深まり、将来的なキャリアアップにも有利になります。

資格や学歴以外に求められるスキル

大工になるには、資格や学歴以外にも以下のようなスキルが求められます。

  • 体力・持久力:重い材料を運んだり、長時間の作業に耐える体力
  • 手先の器用さ:精密な作業を行うための技術
  • 空間認識能力:図面を読み取り、立体的に把握する能力
  • コミュニケーション能力:他の職人や施主との連携
  • 責任感:安全で質の高い仕事を提供する責任感
  • 学習意欲:新しい技術や材料に対応する学習意欲

関連記事:学歴不問で技術習得できるリフォームの専門学校は?費用も解説

大工の仕事内容や年収の目安

大工の主な仕事内容と年収の目安についてわかりやすく解説します。

仕事内容

大工の主な仕事内容は以下のとおりです。

主な業務 内容
木造住宅の建築 柱や梁、床、壁などの構造部分の施工
内装工事 床材の施工、造作材の取り付け
外装工事 外壁材の取り付け、屋根工事
建具の取り付け ドアや窓の設置
造作工事 階段、手すり、収納などの製作・取り付け

大工の仕事は、住宅の骨組みから仕上げまで、幅広い工程に関わります。

正確な測量、適切な材料選択、丁寧な施工が求められる専門性の高い職業です。

年収の目安

大工の年収は、経験年数や技術レベル、地域、所属する会社などによって大きく異なります。

見習い・新人 年収200万円~300万円程度
中堅大工 年収350万円~500万円程度
ベテラン大工 年収500万円~700万円程度
独立・親方 年収600万円~1000万円以上

独立して親方になると、弟子を抱えて大きなプロジェクトを請け負うことも可能になり、収入も大幅にアップします。

ただし、経営リスクも伴うため、十分な準備が必要です。

大工を取り巻く現状

現在の大工業界は、高齢化や法改正による仕事の減少など大きな変化の時期を迎えています。

高齢化による職人不足

大工職人の高齢化が進んでおり、若手の後継者不足が深刻な問題となっています。

多くのベテラン大工が引退を迎える中、技術の継承が課題となっています。

法改正による影響

住宅建築に関する法改正により、審査や手続きが厳しくなっています。

建築基準法の改正や省エネ基準の強化により、新築住宅の着工件数が減少傾向にあります。

これらの規制強化により、家を建て始めるまでの時間が倍増し、大工の仕事量にも影響を与えています。

フォーム分野への転換

新築住宅の減少を受けて、多くの大工職人がリフォーム分野に活躍の場を広げています。

既存住宅の改修・改装需要は高まっており、新しいビジネスチャンスとなっています。

ただし、新築工事とリフォーム工事は性質が異なります。

リフォーム工事では、既存の構造を理解し、制約の中で最適な解決策を見つける技術が必要です。

また、既存住宅の改修では、新築では使わない特殊な工具や技術も必要になります。

そのため、大工職人も新たにリフォーム技術を学び直す必要があります。

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まとめ

大工として活躍するには、段階的に技術を身につけ、経験を積み重ねていくことが大切です。

さらに、関連する資格を取得することで、仕事の幅を広げることも可能です。

とはいえ、「大工の仕事だけでやっていけるのか」「大工の技術だけでリフォームの仕事に対応できるのか」と不安を感じ、なかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方は、ぜひ一度ハウスリフォーマー育成学院 北陸校へご相談ください。

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