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リノベーションとは?リフォームとの違いをわかりやすく
投稿日:2025.04.01/更新日:2025.04.01
築年数が経過した住宅は内装が劣化したり、住宅設備にさまざまな不具合が出てくることがあります。
また、ライフステージの変化に伴い、間取りが使いづらく感じることもあるでしょう。
このような悩みを解決する手段のひとつにリノベーションがあります。
本記事では、リノベーションとリフォームの違いや気になる費用、新築との比較なども合わせて詳しく解説します。
リノベーションとは?
はじめに、リノベーションとは何か、国土交通省などの定義を紹介するとともに、混同されることの多いリフォームとの違いについても解説します。
リノベーションの定義
一般的にリノベーションは古い建物の外装や内装を新しくするといった意味で用いられることが多いですが、公的機関では以下のように定義されています。
国土交通省の定義
「古い建築物の機能を今の時代に適したあり方に変えて、新しい機能を付与すること」
一般社団法人リノベーション協議会の定義
「中古住宅を現代のライフスタイルに合った住まいによみがえらせること」
リフォームとの違い
では、リフォームとリノベーションはどのような違いがあるのでしょうか。
リノベーションは先述の通り、時代やライフスタイルに合わせて住宅の機能を追加したり、よみがえらせたりすることを指すのに対し、リフォームは原状回復を目的としている点が大きな違いといえるでしょう。
具体的には、損傷した住宅設備の一部を直したり、古くなった設備や外装・内装を直したりすることがリフォームにあたります。
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リノベーションを検討すべき状況とは?
どのような場合にリノベーションを検討したほうが良いのでしょうか。いくつかのケースをご紹介します。
間取りや設備の大幅な変更が必要な場合
ライフステージの変化や家族構成の変化に伴い、間取りや設備の見直しが必要になることがあります。
たとえば、子どもが成長して個室を増やしたい場合や、キッチンを広くして使い勝手を良くしたい場合などが考えられます。
また、親の介護が必要になると浴室やトイレ、玄関などのバリアフリー化も求められるでしょう。
建物自体の価値を高めたい
住宅は築年数が経過するごとに資産価値が失われていくのが一般的です。
しかし、適切なリノベーションを施すことで資産価値を維持・向上できる可能性もあります。
たとえば、耐震補強や断熱性能の向上、省エネ設備の導入などが挙げられ、これにより将来住宅を売却したり賃貸に出す際に高い評価を得られる可能性があります。
古い建物を現代的に再生したい場合
築年数の古い住宅やマンションは、現代の暮らしに適応しにくいことがあります。
たとえば、昭和の時代に建てられた住宅は窓が少なく閉鎖的に感じることがありますが、リノベーションによってオープンな間取りに変更できれば明るく解放的な空間によみがえります。
また、あえてレトロな外観を活かしながら最新の設備を導入することで、個性を残しつつも現代的で暮らしやすい機能的な住まいに再生できます。
新築のような住まいを低コストで手に入れたい場合
新築住宅の購入や建て替えには多額の費用がかかりますが、リノベーションであれば比較的低コストで新築同様の住環境を実現できます。
たとえば、中古物件を購入してリノベーションを施すことで、設備やデザインを自分好みにカスタマイズしながら、コストを抑えることもできるでしょう。
また、すでに所有している家をリノベーションすれば、建て替え費用や引越し費用が抑えられ快適な空間を手に入れられます。
コストパフォーマンスの良い住まいづくりを目指すなら、リノベーションは有力な選択肢といえます。
個性的なデザインや機能性を重視したい場合
リノベーションは注文住宅と異なり、既存の建物を活かしながらデザインや間取りを自由に変更できるため個性的な住まいを実現できます。
たとえば、広いリビングダイニングを活かしたカフェ風キッチンを設置したり、リビングの一角にワークスペースを備えるなど、ライフスタイルに合ったこだわりを取り入れることができます。
リノベーションの費用相場
リノベーションは新築や建て替えに比べてコストを抑えられるものの、どの程度の予算を用意すれば良いのか不安に感じる方も多いでしょう。
大まかな費用の相場をご紹介します。
部分的リノベーションの費用目安
いきなり建物全体のリノベーションには不安があったり、多額の予算を確保するのが難しいという方は、部分的なリノベーションから始めてみるのがおすすめです。
設備や間取りによっても費用は異なりますが、たとえばトイレ(便器)の交換であれば15万円から、クロスやフローリングの貼り替えは20万円程度から施工が可能です。
【キッチン全体の交換】50~150万円
【トイレ】15~50万円
【壁紙やフローリング】20~100万円
【洋室から和室への変更】40~170万円
フルリノベーションの費用目安
リビングやキッチン、トイレ、浴室など家屋全体をフルリノベーションする場合には、戸建てで1,000万円程度から、マンションの場合は700万円程度からが相場となります。
ただし、部屋の数や間取りによっても費用は大きく変わってくるため、坪単価をもとに大まかな費用を計算しておきましょう。
【戸建て】1,000~2,000万円
【マンション】700~1,500万円
【坪単価】戸建:10~70万/坪 マンション:8~50万/坪
新築との比較
新築住宅を購入するか、現在の家屋をフルリノベーションするかで迷っている方も多いのではないでしょうか。
大手住宅メーカーの調査によると、2024年1月時点での首都圏における木造住宅の新築戸建(土地面積100㎡以上300㎡以下)の平均価格は4,620万となっています。
また、注文住宅は3LDKの間取りで3,000万円から5,000万円程度が相場となっているため、いずれにしてもフルリノベーションのほうが大幅にコストを抑えられる可能性があります。
関連記事:キッチンメーカーの6選比較|失敗しないための選び方も紹介
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リノベーションと新築を比較
住宅は高額な買い物ではありますが、だからこそコストだけを比較するのではなく、安全面にも配慮して検討しなければなりません。
たとえば、建築基準法は1981年と2001年に改正されており、古い建物は現在の耐震基準を満たしていないケースが少なくありません。
そのため、耐震補強も合わせたリノベーションが可能であるかを検討したり、中古住宅を購入する際には2001年以降に建てられた新基準を満たしたものを選ぶと良いでしょう。
また、リノベーションは現在の建物の一部を解体する作業から入るため、工期は新築とほとんど変わらないケースが少なくありません。
リノベーション | 新築 | |
費用 | 1,000~2,000万円 | 3,000〜5,000万円 |
工期 | 3〜6ヶ月 | 3〜6ヶ月 |
環境への影響 | 新築に比べて環境負荷が少ない | リノベーションに比べて環境負荷が大きい |
税金 | 新築に比べて安く済むケースが多い | リノベーションに比べて高いケースが多い |
住まいの性能 | 古い建物は耐震性が低い場合がある | 耐震性が高い |
リノベーションを検討する際の注意点
リノベーションを失敗し後悔しないためにも、いくつか注意すべきポイントがあります。
物件の状態を要確認
築年数が古い建物の場合、住宅を支える基礎や柱、梁などの構造部分に問題がないかを確認しておきましょう。
木造や鉄筋コンクリート造では、それぞれ耐久性や補強の必要性が異なるため、専門家による診断を受けるのが安心です。
また、リノベーションに合わせて間取りの変更を検討している場合、構造上の制限によって希望通りに改修できない可能性もあるため慎重な判断が求められます。
業者選び
リノベーションの仕上がりは施工業者の技術や対応力によって大きく変わるといっても過言ではありません。
これまでどのようなリノベーションを手掛けてきたのか、実績や評判を下調べしたうえで、営業担当者が納得のできる提案や丁寧で分かりやすい説明をしてくれるかも重要なポイントとなります。
また、施工後の保証やアフターサポートの内容も確認しておくと、万が一のトラブルにも安心です。
なお、1社との商談だけではリノベーションの費用が適正であるかが分かりづらいため、複数の業者から見積もりを取り比較してみましょう。
計画を入念に行う
十分な計画をしないままリノベーションを進めてしまうと、工期の遅れや予算オーバーにつながるおそれがあります。
たとえば、工事が始まった後になって気が変わり、フローリングの床材や部屋の間取りを変更したいといった場合、プランを再検討する必要があるため工期が後ろ倒しになっていきます。
また、リノベーションのためにローンを利用する場合は、金融機関の審査や必要書類の準備などに時間がかかるため余裕を持った計画が必要です。
仮住まいの用意
フルリノベーションは大規模な工事を伴うため、工事中は自宅に住むことができないケースがほとんどです。そのため、事前に仮住まいを確保しておく必要があります。
一時的に実家を住まいにしたりマンスリーマンションを借りるなど、費用や期間に応じた選択肢を考えておきましょう。
管理規約の確認(賃貸・分譲マンションの場合)
賃貸物件や分譲マンションをリノベーションする場合、管理規約の内容を事前に確認しておきましょう。
マンションによって共用部分と専有部分の区別は異なり、たとえば窓枠ひとつをとっても勝手に変更できない可能性があります。
また、リノベーション工事では騒音も発生するため、工事の時間帯も含めて管理組合や大家と事前に相談し許可を得ることが必要です。
関連記事:多能工職人とは?リフォーム業界で求められる理由やなるための方法を解説
まとめ
リノベーションは原状回復を目的としたリフォームとは異なり、ライフスタイルに対応したり新たな価値を生み出すために行われます。
子どもが独立したり、親の介護を機に住まいをリノベーションする方も多いですが、物件の状態によっては希望通りの工事ができない可能性もあります。
また、安さだけにこだわってしまうと施工品質が低く、リノベーションを後悔することも少なくありません。
リノベーションを行う際には、信頼できる施工業者から複数の見積もりをとったうえで比較・検討してみましょう。
またハウスリフォーマー育成学院では施工業者の紹介もできますのでお気軽にお問い合わせください。
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