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キッチンメーカーの6選比較|失敗しないための選び方も紹介
2023/06/13
キッチンは毎日使用するものだからこそ、住宅設備のなかでも劣化が早く、定期的な交換が必要です。
キッチンの交換にあたっては、失敗しないためにもメーカーごとの特徴などを知っておくことが大切です。
今回は、キッチンメーカー各社の特徴と平均価格帯を中心に詳しく解説します。
キッチンのメーカー①:LIXIL
1社目は、住宅設備機器の大手メーカーとして知られているLIXILです。
メーカーの特徴
LIXILはエントリーモデルから上位グレードまで幅広い品揃えがあり、価格帯も多様です。
一戸建てから分譲マンション、単身世帯用の住宅までさまざまな広さのキッチンに対応でき、使い勝手の良さと掃除のしやすさに着目したキッチンが数多くラインナップされています。
主なブランドと平均価格帯
LIXILで展開しているブランドは以下の3つです。
もっとも安価なシエラSはエントリーモデルに位置しており、50万円台と手頃な価格で導入できます。
デザインや使い勝手にこだわるのであれば、中級グレードのアレスタ、または上位グレードのリシェルSIがおすすめです。
リシェルSIはシエラSに比べると倍近い価格となっていますが、手入れがしやすいセラミックワークトップや優れた収納力も備えており、満足度の高いキッチンが実現できるでしょう。
- ①リシェルSI:101万円〜
- ②アレスタ:79万円〜
- ③シエラS:59万円〜
キッチンのメーカー②:TOTO
トイレメーカーとしても知られているTOTOですが、同じ水回りということでLIXILに並ぶキッチンの代表的なメーカーでもあります。
メーカーの特徴
TOTOのシステムキッチンの特徴は、清潔感あふれるデザインと使い勝手の良さを兼ね備えていることです。
ほうきのように水が広がり、食器などの汚れを効率的に落とす「水ほうき水栓」や、水はけの良さを徹底追求した「すべり台シンク」、きれいで新鮮な水をいつでも利用できる「きれい除菌水」生成器など、独自の最新設備が多数採用されています。
また、これらの設備によって使用する水の量が節約でき、ランニングコストの削減にもつながるでしょう。
主なブランドと平均価格帯
TOTOのキッチンは上位モデルの「ザ・クラッソ」とエントリーモデルの「ミッテ」の2つがあります。
「ザ・クラッソ」は「ミッテ」では対応していないセパレート型のレイアウトにも対応できるほか、限られたスペースでも充実の収納量を実現しています。
また、「ザ・クラッソ」はタッチレス水栓や「きれい除菌水」生成器など設備も充実しているため、料理をする機会が多い方や、新築やリフォームにあわせて長くキッチンを使い続けていきたいという方にもおすすめのブランドです。
- ①ザ・クラッソ:100万円〜
- ②ミッテ:81万円〜
キッチンのメーカー③:Panasonic
家電メーカーとして知られているPanasonicですが、実はキッチンをはじめとした住宅用設備の開発・販売も多く手掛けています。
メーカーの特徴
Panasonicのキッチンは面倒なお手入れを効率化するための機能や、これまでのキッチンにありそうでなかった機能も充実しています。
たとえば、10年間ファンの掃除が不要なレンジフード「ほっとくリーン」や、傷や汚れに強い素材にこだわったシンク「スゴピカ素材ラクするーシンク」、ジューサーやミキサーなどの調理器具が使いやすい「クッキングコンセント」などが代表的です。
主なブランドと平均価格帯
Panasonicが展開しているキッチンのブランドは「L-CLASS」、「Lacucina(ラクシーナ)」、「リビングステーションV-Style」の3つです。
最上位モデルの「L-CLASS」は上記で紹介した最新機能が満載で、さまざまな施工プランにも対応できます。
また、エントリーモデルの「リビングステーションV-Style」、中堅モデルの「Lacucina(ラクシーナ)」、最上位モデルの「L-CLASS」はそれぞれの価格差が20万円程度のため、中堅モデル以上のコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
- ①L-CLASS:136万円〜
- ②Lacucina(ラクシーナ):116万円〜
- ③リビングステーションV-Style:95万円〜
キッチンのメーカー④:タカラスダンダード
4社目は、タカラスタンダードです。
キッチンメーカーとしてCMやショールームを一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
メーカーの特徴
タカラスタンダードはキッチンメーカーの老舗であり、全国にショールームが設置されています。
高品位ホーローを使用することで衛生的な環境を長持ちさせることができるほか、デッドスペースを徹底的に排除したことで他社にはない優れた収納力を実現しました。
また、キッチンの壁面や収納棚にはマグネット素材が採用されているため、使い勝手の良いところにキッチン収納を追加してユーザー好みにカスタマイズすることもできます。
主なブランドと平均価格帯
タカラスタンダードのキッチンは、「Refit」、「Edel」、「Tresia」、「LEMURE」の4ブランドが展開されており、このうちエントリーモデルの「Refit」は26万円からという安さが魅力です。
また、部屋の間取りやキッチンの位置はそのままで、取り替えタイプのシステムキッチンもエントリーモデル以下の価格で選択できます。
最上位モデルの「LEMURE」であっても72万円台という安さで、コストパフォーマンスの高いメーカーといえるのではないでしょうか。
- ①LEMURE:72万3,000円〜
- ②Tresia:48万4,000円〜
- ③Edel:32万8,500円〜
- ④Refit:26万円〜
キッチンのメーカー⑤:クリナップ
クリナップもキッチンメーカーとして歴史のある企業で、多くの方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
メーカーの特徴
クリナップのキッチンは、広々とした一戸建てから分譲マンション、さらには賃貸マンションやアパートといった物件向けの小規模な製品まで幅広く扱っていることが特徴です。
また、家具を選ぶようにインテリアとの調和を重視したデザイン性の高いキッチンを設計できることも特徴的で、家具メーカーのコラボ商品なども積極的に展開しています。
使い勝手がよく衛生的なことはもちろんですが、部屋の雰囲気やデザインとも調和のとれたキッチンを選びたいという方には最適なメーカーといえるでしょう。
主なブランドと平均価格帯
クリナップはキッチンメーカーのなかでも多くのブランドを展開しています。
最上位モデルは「CENTRO」というブランドで熟練の職人が一つひとつ設計から施工までを手掛けています。
また、特徴的なのが大手家具メーカーである飛騨産業とコラボレーションしたコンパクトキッチン「HIROMA」です。
シンプルな構成ではあるものの、ダイニングテーブルのすぐそばにシンクを配置したことでスペースを有効に活用できるキッチンが誕生します。
- ①CENTRO:127万3,800円〜
- ②STEDIA:75万9,000円〜
- ③rakuera:59万3,500円〜
- ④colty:33万4,700円〜
- ⑤HIROMA:47万4,800円〜
キッチンのメーカー⑥:トクラス
トクラスというメーカーをはじめて目にした方も多いかもしれませんが、システムキッチンのメーカーとして長年にわたってさまざまな挑戦をし続けています。
メーカーの特徴
トクラスの大きな特徴は、なんといっても人造大理石を採用したカウンターキッチンです。
1976年に販売を開始してからすでに45年以上が経過し、その長い歴史のなかで進化を重ねてきました。
2019年には「熱強化アクリルプロテクト」とよばれる製法を用いることで、本物の鋳鉄や金属の質感に近づけることにも成功しています。この最新製法は特許出願中であり、2020年のグッドデザイン賞も受賞しています。
主なブランドと平均価格帯
トクラスのキッチンは、上位モデルの「Collagia(コラージア)」とスタンダードモデルの「Bb」の2種類があります。
「Collagia(コラージア)」は大家族というよりも、夫婦二人または3人家族に最適な構成で、ライフスタイルに合わせてさまざまな設置プランを選択できます。
またスタンダードモデルの「Bb」と価格を比較しても、20万円程度の差であることからコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
- ①Collagia(コラージア):116万1,000円〜
- ②Bb:95万9,000円〜
長持ちするキッチンや高級感を意識したキッチンのメーカーは?
キッチンは頻繁にリフォームできるものではないため、できるだけ長く使い続けられるものを選びたいものです。
物理的な耐久性を重視したいという方もいれば、機能性や使い勝手を重視したい方、さらには飽きがこないよう見た目やデザイン性を重視したいという方もいるでしょう。
それぞれのパターンに応じて、どのメーカーが適しているのか紹介します。
耐久性を重視
耐久性を重視するのであれば、トクラスがおすすめです。
トクラスでは「今も、20年先も心強い確かなものづくり」をモットーに、人造大理石を採用したキッチンを作り続けています。
これまで45年にわたる実績を見ても、信頼できるキッチンメーカーといえるでしょう。
機能性・使い勝手を重視
キッチンの機能性や使い勝手を重視するのであれば、PanasonicやLIXIL、タカラスタンダードといったメーカーがおすすめです。
長年にわたるキッチンの開発によって、スペースを有効に活用した収納やメンテナンスのしやすさにこだわって製品を多数開発しています。
高級感・デザイン性を重視
高級感やデザイン性を重視するのであれば、クリナップがおすすめです。
家具を選ぶようにさまざまなデザインから選択できるほか、大手家具メーカーとのコラボレーション製品なども選べるため、満足度の高いキッチンに仕上げられるでしょう。
キッチンメーカーで失敗しないための選び方
キッチンメーカーには今回紹介した大手以外にもさまざまなメーカーがあります。
新築やリフォームにあたって、自分自身に合ったキッチンメーカーを選ぶにはどのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
特に重要なのは、上記で紹介したようなメーカーの特性や強みを正しく把握することです。
単に価格の安さだけで選ぶのではなく、各社どういった強みや特徴があり、それを製品づくりにどう活かしているのかを比較してみましょう。
また、万が一故障やキッチンの一部が破損した場合、修理を依頼しなければならないこともあるでしょう。
しかし、近年では各社デザイン性を追求したキッチンが多く登場していることから、特殊な素材の部品などがあればメーカーから取り寄せなければなりません。
そのため、アフターフォローや修理にも対応できる体制が整ったメーカーを選ぶことも大切です。
キッチンのリフォームを学ぶメリットや方法
キッチンの交換やリフォームを行う場合、ほとんどの方はリフォームや内装業者に依頼することが多いでしょう。
しかし、トイレやキッチンといった水回りのリフォームを学べる講習会や学校などもあり、スキルを身につけることができれば業者に依頼せずとも作業を完結できます。
これにより、キッチンの交換やリフォームにかかる工事費を節約できるほか、万が一トラブルや修理が必要になった場合でも自分自身で速やかに対処することもできます。
◆リフォームの職人を育てるリフォーマー専門学校では何を学べる?
ハウスリフォーマー育成学院は12日間で多能工職人を育成
キッチンのリフォームを学びたいと考えている方は、ハウスリフォーマー育成学院のカリキュラムがおすすめです。
ハウスリフォーマー育成学院では、キッチンの交換やリフォームだけでなく、トイレの改装や洗面所の改装、リペア補修、クロス貼り替え、フロアタイル施工、木部リペアなど、ハウスリフォームに必要なスキルを幅広く身につけることができます。
このような複数のスキルを身につけた職人を多能工職人とよびますが、現在、内装工事業者やリフォーム業者などでは多能工職人のニーズが急増しています。
ハウスリフォーマー育成学院であれば、12日間のカリキュラムで多能工職人に求められる最低限のスキルを身につけることができ、就職や転職にあたっても大きな武器となるはずです。
まとめ
キッチンメーカーと一口にいっても、さまざまなメーカーが存在し特徴や強みも異なります。
まずは各社を比較しながら特徴を把握し、自分自身にとって最適なメーカーに絞り込んでみましょう。
また、キッチンの取り替えやリフォームを自分自身でできるようになりたいと考える方は、ハウスリフォーマー育成学院のカリキュラム受講もぜひご検討ください。