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リペア補修を自分で行うためのコツや必要な道具を紹介!

投稿日:2023.04.05/更新日:2025.08.22

壁や床についた小さな傷や凹み、汚れなどは、リペア補修によって目立たなくすることができます。

このように聞くと「専門的なスキルや知識が必要」「素人には無理」と考える方が多いでしょう。

実は、リペア補修は専用のキットや道具、ツールなどを用意すれば自分自身で行うことが可能です。

本記事では、リペア補修に必要な道具や作業の流れ、業者へ依頼した場合の費用相場などもあわせて詳しく解説します。

リペア補修で直せる壁の修理内容

リペア補修とは、傷や凹みなどが生じた住宅の内装を補修する作業のことを指します。

一口にリペア補修といっても、対応できる部位や修理内容は多様です。

具体的にどういった修理ができるのか、代表的なものをいくつか紹介しましょう。

壁紙(クロス)についたシミ・汚れ

壁紙(クロス)を長年使用していると、一部分にシミや汚れなどが付着することがあります。

通常、壁紙が汚れた場合には全体を貼り直さなければなりませんが、シミや汚れの範囲や程度が限定的な場合にはリペア補修で対応できます。

壁紙(クロス)の破れ

鋭いものを引っ掛けたり、家具や家電を移動したりする際に壁紙の一部が破けてしまうことがあります。

また、ペットを飼育している場合、犬や猫などが壁にいたずらをして一部を破いてしまうこともあるでしょう。

このような場合も、破れた箇所が限定的で面積も狭いときにはリペア補修で修理が可能です。

壁紙(クロス)や床についた傷・凹み

壁にものをぶつけたり、床に重いものを置いて引きずったりしたとき、傷や凹みが生じることがあります。

深くえぐられたような傷であっても、傷の範囲が限定的で広範囲に及んでいない場合には、壁紙や床を張り替えることなくリペア補修で修理ができます。

賃貸住宅の壁紙・傷をリペア補修するべき理由

一戸建てや分譲マンションに住んでいる方はもちろん、賃貸住宅に住んでいる方からもリペア補修の依頼を受けるケースが少なくありません。

賃貸住宅の場合、入居後に借主の故意・過失によって生じた傷や汚れなどはもとの状態に戻す(原状回復)必要があります。

多くの場合は、部屋を退去する際には管理会社や大家さんの立ち会いのもと、原状回復が必要な箇所を一緒に確認することになります。

このとき、壁や床に汚れ・傷などが認められた場合、補修費用として実費が請求されますが、汚れや傷が目立たないものであれば、請求されないこともあります。

場合によっては、壁紙や床の全面張り替えなどを求められ、高額な退去費用が請求されるというケースもあるようです。

このような事態にならないように「汚損した箇所をリペア補修して退去費用を最小限に抑えられる」というメリットがあります。

リペア補修は自分で行うことができるのか

傷や汚れをきれいに仕上げるためには、専門の施工業者へリペア補修を依頼することがベストです。

しかし、できるだけ費用を抑えたいという方や、リペア補修のやり方を覚えておきたいという方のなかには自分自身で作業をするケースもあります。

たとえば、フローリングの傷を補修したり、汚れやシミ、色あせなどを目立ちにくくするための専用キットが販売されており、これらを活用することで専門業者へ依頼しなくともある程度の品質に仕上げることは可能です。

リペア補修に必要な道具やキット

初心者が自分でリペア補修を行う場合には、補修したい箇所や用途に応こと専用のキットを使用することをおすすめします。

リペア補修に必要な主な道具としては、以下のようなものが挙げられます。

  • リペアワックス
  • 電気ゴテ
  • スクレーパー
  • カラーパレット
  • 仕上げ用スプレー
  • サンドペーパー など

リペア補修を行う手順と流れについて

上記の道具やキットを使用し、リペア補修を行う場合の手順を紹介しましょう。

補修内容によっても手順は異なりますが、今回は代表的な例として床の傷補修を取り上げてみます。

  1. 電気ゴテを使用しリペアワックスを溶かす
  2. 傷がついたフローリング部分にリペアワックスを流し込み、傷を埋める
  3. コテを使って余分なリペアワックスを削ぎ落とし、床面を平らにする

リペアワックスとはクレヨンのような補修材のことで、熱を加えることで溶けて液状に変化します。

リペアワックスにはさまざまな色があるため、補修したいフローリングの床の色に近いものを選びましょう。

傷がついた床は一部分がえぐられたように凹んでいるため、この部分にリペアワックスを流し込んで滑らかにします。

その後、リペアワックスが固まってきたらコテやスクレーパーで盛り上がった部分を削ぎ落とします。

なお、床面によっては木目もついているため、自然な仕上がりになるようリペアワックスの上から木目を書き足しておきましょう。

木目の書き足しにはカラーパレットを使用します。

関連記事:クロス張り替えは自分でもできるのか?|メリットや費用も解説

リペア補修を業者に依頼したときにかかる費用

リペア補修に挑戦してみたものの、作業に慣れていない方にとっては難易度が高く、自分だけでは解決できないこともあります。

そのような場合には専門業者へ依頼するのがベストですが、どの程度のコストがかかるのか不安に感じる方も多いでしょう。

業者によっても費用は多少異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • 凹み・小さな傷の補修:数千円〜5万円程度
  • 広範囲におよぶ汚れや大きなキズの補修:2〜5万円程度

たとえば、ピンポイントで生じた数ミリ、数センチ程度の傷であれば、1箇所あたり数千円程度の補修費用で済むケースもあります。

リペア補修を学ぶメリットや方法

リペア補修は専用キットの説明書を読んだり、動画サイトなどで紹介されている手順通りに作業を繰り返すことで作業のスキルが向上していきます。

しかし、それ以外にも内装職人を育成する専門学校やスクールに通って学ぶ方法もあります。

リペア補修のスキルを身につけることができれば、ちょっとした内装工事やメンテナンスを自分自身で行えるようになり、専門業者へ依頼するコストも削減にも繋がります。

また、手に職をつけることで内装職人として専門業者で働く道も見えてきます。

このように、リペア補修を学ぶことでプライベートから仕事までさまざまなメリットを得られるのです。

◆リフォームの職人を育てるリフォーマー専門学校では何を学べる?

ハウスリフォーマー育成学院は12日間で多能工職人になれる

リペア補修の専門的なスキルを学ぶためのスクールは全国に数多く存在します。

なかでも、ハウスリフォーマー育成学院ではさまざまな研修コースを用意しています。

今回紹介したリペア補修を学ぶためには、「木部リペア基礎コース」または「全日程コース」がおすすめです。

なかでもトイレ改装、洗面所改装、キッチン交換、クロス貼り替え、フロアタイル施工などもあわせて学べる「全日程コース」がおすすめです。

この12日間80時間の研修を修了することで、多能工職人に求められる幅広いスキルを習得できます。

ハウスリフォームやメンテナンスに必要な知識・スキルを習得したいという方は、ぜひハウスリフォーマー育成学院の研修コース受講をご検討ください。

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まとめ

壁や床に傷をつけたり、汚れをつけてしまったりすると、「高額な修理費用がかかるのではないか」、「全体の張替えが必要になるのではないか」と不安になることもあります。

しかし、今回紹介したように、必ずしも全部の張替えが必要とは限らず、場合によっては一部分の補修で目立たなくさせることも可能です。

ホームセンターやECサイトでは、リペア補修専用のキットも多数販売されているため、まずは自分で補修できないか挑戦してみるのも良いでしょう。

また、このようなリペア補修のスキルを身につけることができれば、内装職人や多能工職人として仕事に活かせるようにもなります。

自分自身でリペア補修ができるようになりたい、または職人として新たなキャリアを歩みたいと考えている方は、ぜひ一度ハウスリフォーマー育成学院へお問い合わせください。