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クロス張り替えは自分でもできるのか?|メリットや費用も解説

投稿日:2022.09.01/更新日:2022.09.01

普段何気なく暮らしている部屋でも、ふとしたときに壁紙の汚れや色あせが気になることがあります。

 

そのような場合に行われるのが、クロス張り替えとよばれる作業です。

 

本記事では、クロス張り替えの作業は自分自身でもできるものなのか、詳しい作業内容と流れを解説するとともに、クロス張り替えのメリット・デメリット、業者へ依頼した場合の気になる費用相場についても紹介します。

 

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クロス張り替えとは

 

クロスとは、住宅の壁や天井などに用いられている壁紙のことで、これを古いものから新しいものに張り替える作業をクロス張り替えとよびます。

 

アパートやマンションといった集合住宅はもちろんのこと、一戸建て住宅にもクロスは張られていますが、年数の経過とともに黒ずんできたり黄ばんできたりすることがあります。

 

そのため、内装の状態をきれいに維持するためにも定期的なクロス張り替えは重要な作業といえるのです。

 

古い壁紙を剥がし、新しい壁紙に張り替えるという作業は一見すると簡単なように感じられるかもしれません。

 

しかし、クロスの張り替え作業にはさまざまな手順があるほか、クロスそのもののサイズも大きいことから、作業に慣れない方が自分で行おうとするとシワやヨレができ、満足のいく仕上がりにならないケースも多いのです。

 

そのため、自分自身で張り替えるよりも、内装業者などに依頼して作業をしてもらうケースが一般的です。

クロス張り替えの流れ

クロス張り替えにはいくつかの手順があると紹介しましたが、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。作業の流れに合わせて4つのポイントを紹介します。

クロス張り替えの手順①室内養生

クロスの張り替え作業では、脚立や工具などを室内に持ち込んで作業をするケースが多いため、床材や柱などに傷・汚れが付着するおそれがあります。

 

このような影響を未然に防ぐためにも、作業前の段階で床や柱などを養生し保護しなければなりません。

クロス張り替えの手順②古いクロスを剥がす

室内の養生が完了し作業の準備ができたら、いよいよクロスの張り替え作業に着手していきます。

 

まずは古いクロスを剥がし、下地のみの状態にします。クロスを効率的に剥がすコツとしては、できるだけゆっくりと慎重に作業を進めること。

 

あまりにも勢いよくクロスを引っ張ってしまうと、クロスが途中で切れてしまい広範囲を一度に剥がすことができません。

また、剥がした際の衝撃でクロスの下地が傷つくおそれもあるため注意しましょう。

クロス張り替えの手順③下地を補修

古いクロスを剥がすと下地が見えてきますが、慎重に剥がしているつもりでもクロスに下地の一部が残存し、下地が取れてしまうことがあります。

 

残った下地と剥がれ落ちた部分に凸凹ができ、この状態で新しいクロスを貼ってしまうと仕上がりが悪くなるため、下地の補修・調整作業を行います。

 

なるべく下地が均一になるようにパテで補修し、あまりにも凹凸が大きい場合には壁材や天井材そのものの補修工事を行う場合もあります。

 

下地が均一になるように補修できたら、新しいクロスを貼る前に十分に乾燥させておきます。

クロス張り替えの手順④クロスを貼る

下地の補修・仕上げが完了したら、いよいよ新しいクロスを貼る作業に入ります。

 

新しいクロスの裏面に糊を塗っておき、糊が乾燥しないうちに下地の上に貼っていきます。

 

クロス張り替えの一連の作業のなかでも、クロス貼りの作業は特に職人技が要求され、高度な技能と経験が仕上がりを左右します。

 

あえて作業のポイントを挙げるとすれば、下地の上にクロスを貼り付ける際に空気を抜きながら均一に貼っていくことです。

 

また、クロスの裏面に塗った糊の量も均一になるように貼りながら調整していく必要があります。

 

手順を説明するのは簡単ですが、実際の作業にはコツが必要であり、こればかりは作業経験を積んで覚えるしかありません。

 

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クロス張り替えのメリット

 

クロス張り替えは部屋のリフォームの第一歩としても行われることが多い作業です。

 

しかし、壁紙が多少汚れていたとしても張り替えるメリットはあるのか?と疑問に感じる方もいるかもしれません。

 

なぜクロス張り替えを依頼するケースが多いのか、どのようなメリットが得られるのかを解説しましょう。

メリット①デザインを変えられる

部屋の雰囲気や模様替えの際に、カーテンを新しいものに換える方も多いと思います。

 

これと同じ理由で、クロスを新しい色や柄のものに換えるだけで部屋の雰囲気が大きく変わり、同じ部屋とは思えないほど新鮮な気持ちになります。

 

カーテンの場合、日中に閉めることは少ないですが、クロスの場合は時間帯に関係なくつねに目につくものであるため、満足度の高い内装が期待できるでしょう。

 

ちなみに、タバコを吸う方やペットを飼っている家庭の場合、嫌なニオイがクロスに染み付いて取れなくなることもあります。

 

そのような場合でも、定期的にクロスを張り替えることで清潔な室内を保てるメリットがあるのです。

メリット②安価で施工できる

リフォームと聞くと大掛かりな工事で多額のコストがかかるといったイメージを抱きがちですが、クロス張り替えはリフォーム工事のなかでも安価な部類に入ります。

 

また、部屋の広さや数にもよりますが、ほとんどの場合は1日から1日半程度の作業時間で完了します。

 

仕事に行く前に内装業者へ自宅の鍵を預け、仕事帰りに鍵を受け取って帰宅することも可能です。

 

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クロス張り替えのデメリット

メリットとは反対に、クロス張り替えのデメリットとして考えられることはあるのでしょうか。

 

こちらも2つのポイントを解説します。

デメリット①耐水性が低い

壁や天井といった内装工事にあたっては、クロス以外にも塗装や無垢材などの内装材を用いる方法があります。さまざまな選択肢があるなかで、クロスの欠点として挙げられるのは耐水性の低さです。

 

そもそもクロスの多くは、コストを抑えるために塩化ビニールという素材が採用されており、水分を通しにくい性質があるのです。

 

何らかの理由でクロスが濡れたり、もともと湿度の高い環境であった場合、部屋の内部にある水分が建物の外に逃げられずカビや腐食を生じさせるおそれがあります。

デメリット②劣化しやすい

クロス張り替えの流れでも説明しましたが、クロスは下地の上に糊付けされています。

 

張り替えた後はしばらくきれいな状態を維持できますが、年数が経過すると徐々に糊の密着力は低下し、壁や天井の一部が剥がれてくることがあります。

 

本来、クロスは数十年単位で使用する前提のものではなく、5〜10年程度のスパンで張り替えることが前提となっています。

 

クロス表面の素材も耐久性があるものではなく、使用環境によっては短期間でシワやヨレ、縮み、色あせなどが出てくるおそれもあるでしょう。

クロス張り替えの価格相場

クロス張り替えはリフォームの第一歩で、安価に施工できると紹介しましたが、実際の相場はどの程度なのでしょうか。

 

新しいクロスの品質やグレードによっても多少金額は異なりますが、基本的には1平方メートルあたり1,000〜1,500円程度が相場とされています。

 

たとえば、8帖の部屋の天井と壁を張り替える場合の総費用としては10〜15万円程度が想定されますが、天井の高さや窓の大きさなどによってもクロスの平米数は変わってくることから、あらかじめ正確な見積もりをとっておきましょう。

クロス張り替えは信頼性の高い専門業者へ依頼しよう

今回紹介してきたように、クロス張り替えは一見すると簡単な作業に見えて、実はいくつもの工程があり職人技が求められる作業です。

 

また、クロス張り替えにはメリット・デメリットがあり、内装リフォームを検討している場合にはクロス張り替えが適しているケースとそうでないケースも考えられます。

 

満足度の高い仕上がりを実現するためにも、まずは信頼性の高い専門業者へ相談のうえ、正確な見積もりを出してもらいましょう。

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