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便座を自分で交換する方法|DIYの手順を解説

投稿日:2022.09.01/更新日:2023.02.22

 

生活に不可欠なトイレは、毎日使うものだからこそ経年劣化がしやすい傾向にあります。

 

特に便座は、使用状況によって割れてしまったり、ヒビが入ってしまったりすることも多く、定期的に交換しなければなりません。

 

便座の交換と聞くと「大掛かりな作業になりそう」、「高額な費用がかかるのではないか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、実は便座の交換作業は専門業者へ依頼しなくても、ユーザー自身でできるケースも多いのです。

 

本記事では、便座を自分自身で交換する手順や、交換作業に必要なもの、気になる価格相場などもあわせて解説します。

購入前に気をつけること

トイレのリフォームにおいて代表的な便器の交換作業は、作業を依頼する専門業者を通して便器本体を購入するのが一般的です。

 

しかし、便器はそのままで便座のみを交換したい場合には、ホームセンターやネット通販などでも手軽に購入でき、専門業者へ依頼した場合に比べて安価に手に入れることも可能です。

 

ただし、特にDIYで便座の交換作業を行う場合には、購入する前に注意しておかなければならないポイントがあります。

 

それは、一口に便器といってもさまざまな種類があることから、現在設置されている便器のタイプに応じて最適な便座を選ぶということです。

 

便器は大きく分けて「組み合わせ型」と「タンク一体型」、そして「タンクレス型」があります。

 

もっとも一般的なのはタンクと便器を別々に設置する組み合わせ型であり、さまざまなバリエーションから選ぶことができます。

 

これに対し、タンク一体型やタンクレス型の場合、メーカーや製品に応じてデザインや形状がさまざまであり、対応する便座を選択しないと設置そのものが不可能なケースもあるのです。

 

まずは、設置されている便器本体のタイプを見極めながら、現在の便器に設置できるかを十分調べたうえで交換用の便座を購入しましょう。

 

ちなみに、便座のみではなく便器本体ごとを交換する場合には、便器と便座は別売りとなっていることが多いため、必ず便座も購入しておく必要があります。

 

>>トイレリフォームの種類や価格相場についてはこちら

 

便座・トイレ交換に必要なもの

 

交換用の便座を購入した場合、一般的には固定金具など取り付けに必要な最低限のものはセットになっていることがほとんどです。

 

このほかに準備しておくものとしては、交換作業に必須となる工具類が挙げられます。最低限、以下に挙げる代表的な工具および材料は準備しておきましょう。

 

  • ・レンチ
  • ・ドライバー(プラス・マイナス)
  • ・清掃用のクリーナーやクロス など

便座・トイレ交換の方法・手順

 

実際にDIYで便座を交換する場合、どのような手順で進めていけば良いのでしょうか。7つのプロセスに分けて具体的に紹介しましょう。

 

便座交換①便座シートを外す

便座にカバーやシートを装着している場合、まずは作業がしやすいように便座シートを取り外しましょう。

 

便座交換②固定ナットを外す

次に、便器に固定されている便座の取り外し作業にかかります。多くの場合、便器の裏側にナットで固定されているのがほとんどのため、これを外すことで簡単に便座を分離できます。

 

なお、便器によっては裏面を覗き込むことで簡単に固定ナットへアクセスできる場合もありますが、そうでない場合には便器の脇に備えられた化粧カバーを外すことでアクセスできる製品もあります。

 

固定ナットは便器の左右両サイドに固定されているため、必ず両方を取り外しておきましょう。

便座交換③便座を引き抜く

便座を固定している金具を取り外せたら、便座を垂直方向に引き上げるようにして抜きます。

 

作業自体は難しいものではありませんが、便座によっては重量があるものも多く、無理な体勢で腰や腕を痛める危険もあるため慎重に作業を進めましょう。

 

なお、メーカーや製品によっては固定ナットを取り外しても、便座の上部にロックをかける製品もあります。左右いずれかの方向にロックを回すことで解除できるため、あらかじめ外しておきましょう。

 

また、便座を引き抜いた後、便器にナットを固定するための固定ピン(ボルト)が姿を現すため、こちらも古いものは抜いておきます。

便座交換④便器の縁を掃除する

便座を取り外した後は新しい便座の取付作業に入りますが、その前に便器に付着した汚れをきれいに拭き取っておきましょう。

 

日頃から掃除をしているつもりでも、便座が固定されたまま隠れていた部分にはホコリや汚れが溜まっているケースが多いためです。

便座交換⑤便座用ベースを設置

新しい便座を取り付ける手順は、基本的に古い便座を取り外した際の逆の手順となります。

 

便座を購入すると、取付用の固定ピン(ボルト)が付属品としてセットになっています。これを便器に取り付け、ベースとして設置します。

便座交換⑥固定ナットで止める

固定ピンを設置できたら、便器の裏側から固定ナットを取り付けてしっかりと固定させます。

 

このとき、ナットの締め付けが緩かったり、ナットが垂直に締め付けられていなかったりすると、便座にガタつきが生じることもあるため注意しましょう。

便座交換⑦便座を取り付ける

固定ピンとナットの取り付けが完了したら、ベースに便座を設置して完了となります。

 

このとき、ロックのダイヤルを回してしっかりと固定させておくのを忘れないようにしましょう。

 

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便座・トイレ交換の価格相場

便座交換にはどの程度の費用がかかるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。交換にかかる費用は、便座のタイプによっても大きく変わってきます。

 

たとえば、組み合わせ型の一般的な便器の場合、普通便座であれば1万円以下で購入でき、作業もユーザー自身でできるためコストを節約できるでしょう。

 

しかし、一体型やタンクレス型の場合、各メーカーから専用の便座を購入しなければならず、デザイン性に優れたものや特殊な形状のものは数万円の費用がかかることも。

 

また、暖房機能がついたものや、温水洗浄機能がついた便座ともなると5万円から10万円以上の高機能タイプの製品もあります。

 

さらに、便座だけでなく便器そのものを交換したい場合や、トイレ全体のリフォームまでを依頼するとなると、最低でも数十万円以上のコストがかかります。

 

温水洗浄機能付きの便座や便器そのものの交換、トイレ全体のリフォームを行うとなると、ユーザー自身のDIYでは難しい場合も多いため、専門業者へ相談し見積もりを依頼するのがおすすめです。

手軽にできる便座交換にチャレンジしてみよう

上記でも紹介した通り、便座交換の作業は簡単であり、専門業者でなくともDIYでできます

 

初めて作業に取り掛かる際には不安を抱くことも多いと思いますが、今回の手順を予習し説明書を読みながら進めていけば、意外と短時間で交換できるはずです。

 

もし、自宅で使用中の便座が特殊なものではなく簡単に交換できそうなものであれば、一度DIYに挑戦してみましょう。

 

ただし、温水洗浄機能付きの便座や便器そのものの交換が必要な場合には、給水設備や配管の作業が必須であり、初心者が挑戦するのは危険なケースもあります。

 

もし自分自身での作業が難しいと感じた場合には、信頼できる専門業者へ相談してみることが重要です。

 

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