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トイレの故障は自分で修理できる?水が止まらない・流れない場合の対処法

投稿日:2024.09.09/更新日:2024.09.09

トイレのレバーを引いても水が流れない、あるいはレバーを戻しても水が止まらないなど、トイレに不具合が生じて焦った経験はないでしょうか。

 

実は、症状や不具合の内容によってはユーザー自身で対処できる可能性もあります。

 

そこで今回は、トイレの故障を自分自身で解決するための対処方法や、どのような場合に専門業者に相談・依頼したほうが良いのかもあわせてご紹介します。

 

トイレの起こりがちな故障

一口にトイレの故障といってもさまざまなパターンがあり、症状も異なります。代表的な症状をいくつかご紹介しましょう。

水が流れない

トイレの故障で特に多い症状が、トイレタンクのレバーを引いても水が流れないケースです。

 

このような場合、タンクの内部または給水管などに問題が発生している可能性が考えられます。

水が止まらない

タンクのレバーを引いたときに水は流れるものの、一定時間を経過しても水が止まらない症状が現れることもあります。

 

その結果、高額な水道料金が請求されたり、トイレ内に水が溢れたりする危険性もあります。

水が溜まらない

正常なトイレはタンク内に水が溜まっており、レバーを引くと同時にタンク内の水が便器に流れますが、タンク本体や給水管などに問題が発生していると水が溜まらないこともあります。

 

また、便器や排水管に何らかの問題が発生していると、便器内に一定量の水が溜まらなくなるケースもあります。

トイレが詰まる

トイレの詰まりも代表的なトラブル・故障のひとつに挙げられます。

 

大量のトイレットペーパーを一度に流そうとしたり、誤って便器内に異物を落としたことに気づかないまま水を流してしまうと、トイレの詰まりが発生しやすくなります。

温水洗浄機能が作動しない

温水洗浄機能(ウォシュレット)が付いた便座の場合、ボタンを押しても正常に水が出てこなかったり、水が止まらなくなるといった症状が現れることもあります。

 

これは温水便座の電池切れや機械的な故障のほかにも、ノズルや給水管に問題が生じているケースもあります。

水が漏れている

トイレタンクにつながっている給水管や便器に接続されている排水管などの隙間から、水が漏れるケースもあります。

 

特に設置年数が古くメンテナンスが行き届いていないトイレで起こりやすい傾向が見られます。

便座ががたつく

トイレは便器本体に便座が取り付けられる仕組みになっていますが、便座が不安定になったり、がたつきが生じることもあります。

 

これを解消しないまま使用しつづけていると、便座に無理な力が加わり破損につながるおそれもあるでしょう。

 

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トイレの故障は自分で修理できる?

トイレの故障が疑われる場合、症状によっては専門業者へ依頼しなくても自分自身で対処できる可能性もあります。

 

ユーザー自身が比較的簡単に対処できる方法をいくつかご紹介しましょう。

タンク内の水位調整

トイレの水が止まらない場合には、まずは止水栓を閉めることで水を一時的にストップさせることができます。

 

そのうえで、タンクの蓋を外して内部を見てみましょう。

 

タンクの内部にはボールタップや浮き球とよばれる部品があり、これらが正しい位置になかったり、劣化したりしているとタンク内で正常な水位を維持できずトイレの不具合を生じさせます。

 

そこで、浮き球を正しい位置に調整したり、部品が劣化している場合には交換することで水位が正常になりトイレの不具合を改善できる可能性があります。

ラバーカップ(スッポン)を使用した詰まりの解消

トイレが詰まっている場合には、ラバーカップとよばれる専用の器具で排水管に詰まった異物を取り除くことができます。

 

ラバーカップは通称「スッポン」とよばれることもあり、和式トイレや洋式トイレなど種類に応じた製品が販売されています。

 

これをトイレの排水口に差し込み、ゆっくりと上下に動かすことで異物が吸引されます。

温水便座の電池交換・センサーの掃除

温水洗浄機能が正常に動作しない場合には、リモコンや操作部の電池交換を試してみましょう。

 

電池残量に問題がない場合、センサー部分に異物が付着している可能性もあるため清掃を行うことで症状が改善される可能性もあります。

 

なお、温水便座のセンサーは便座の本体中央部分にあったり、サイドの操作部分にあったりとメーカーや製品によっても異なるため説明書を確認してみましょう。

 

本格的なトイレ修理が必要な場合も

不具合の症状や程度によってはユーザー自身での対応が難しく、専門業者によるトイレ修理を依頼しなければならない場合もあります。

 

どのようなケースにおいて専門業者へ修理を依頼すべきなのか、一例をご紹介しましょう。

水が流れない場合

レバーを引いてもトイレの水が流れない場合には、タンク内のパーツが劣化していたり不具合が生じている可能性が考えられます。

 

止水栓を閉めた状態でタンクを開け、トイレレバーが正常に動くか、フロートバルブとそれを繋いでいるチェーンに問題がないか、ボールタップや浮き玉が正常に動いているかを確認し、不具合があれば交換してみましょう。

 

もし、タンク内部を見ても正常か異常かが判断できない場合や、自力での作業が難しい場合、あるいはタンク内部のパーツを交換しても症状が改善しない場合には専門業者へ修理を依頼することがおすすめです。

水が止まらない場合

タンクのレバーを戻しても水が止まらない場合には、上記と同様にタンク内のパーツの劣化や故障が考えられます。

 

また、トイレ本体ではなく給水管に何らかの異常が発生している可能性もあり、この場合は専門の資格をもった作業員でなければ修理を行うことができません。

 

まずは止水栓を閉めて水を止めた後、トイレの状態を確認し自力で対応が難しいと感じた場合には無理をせずに専門業者へご相談ください。

タンクに水がたまらない場合

トイレのレバーを引いたときに水は流れるものの、タンクに水が溜まらず流れっぱなしの状態になる場合も、タンク内部の故障や劣化の可能性が考えられます。

 

また、寒冷地の場合は気温の低下により水道管が凍結し、物理的に水が流れない状態になっている可能性もあるでしょう。

 

特に水道管の凍結はユーザー自身で解決することが難しい場合も多いため、専門業者に修理を依頼することがおすすめです。

ラバーカップでもトイレの詰まりが解消できない場合

トイレの詰まりが発生し、ラバーカップを使っても水の流れが悪い場合には排水管の高圧洗浄など別の方法で試してみる必要があります。

 

無理に力を入れすぎたり、ラバーカップ以外の工具や異物を強引に差し込んでしまうと症状を悪化させるリスクがあるほか、最悪の場合便器を破損する可能性もあるため、早めに専門業者へ相談しましょう。

水が漏れている場合

タンクにつながっている給水管からの排水管から水が漏れている場合には、ナットの締め直しやパッキンの交換で改善できる場合もあります。

 

しかし、古いトイレや長期間メンテナンスを行ってこなかったトイレの場合、慎重に作業を進めないとトイレ本体までも破損させてしまうかもしれません。

 

また、専門知識のない一般のユーザーが作業の手順を間違えると、トイレ内が水浸しになるリスクもあることから、水漏れが発生した際にはできるだけ専門業者に依頼するのが安全といえるでしょう。

電池交換やセンサーを掃除しても温水便座が作動しない場合

電池交換やセンサーの清掃をしたものの、温水洗浄機能が正常に動作しない場合には、本体内部の故障や給水管の不具合も考えられるため、専門業者に状態を確認してもらう必要があります。

 

機械的な故障と判断された場合、特に古い製品になると基盤の問題や寿命を迎えている可能性もあるため、買い替えを含めて検討することになるでしょう。

便座ががたつく場合

便座に座ったときに不安定感やがたつきを感じる場合には、ネジやナットの緩みを確認し必要に応じて締め直します。

 

便座の調整や取り外しにはドライバーと小型のスパナがあれば対応できますが、サイズの合った工具がなかったり、物理的にネジやナットが届きにくい場所にある場合には専門業者へ依頼しましょう。

 

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トイレの故障に前兆はある?

トイレはある日突然故障や不具合が現れることもありますが、何らかの前兆が見られるケースも少なくありません。

 

以下のような前兆が現れた場合、トイレはいつ故障してもおかしくない状況にあるため早急に修理を依頼する必要があります。

水の流れが悪くなる

タンク内の部品が劣化していくと、徐々に正常な機能が失われていき水の流れが悪くなるケースがあります。

 

また、配管の内部に異物が徐々に堆積していき、それが原因となって流れが悪くなることもあるでしょう。

水が止まるのに時間がかかる・チョロチョロといつまでも流れている

トイレ故障で特に多い前兆が、水が止まるまでに時間がかかったり、完全に水が止まらずに少しずつ流れるといった症状です。

 

特にタンク内の部品の劣化や不具合が原因となっているケースが多く、これを放置しておくとある日突然水が止まらなくなり、高額な水道料金が請求される可能性もあります。

便器内に異物やカスが残ることが目立つ

トイレの排水力が低下すると、水が流れるまで時間を要してしまい、便器内にトイレットペーパーの一部や異物、汚れが付着することがあります。

 

これを放置しておくとトイレの詰まりの原因となり、便器から水が溢れてくる危険もあることから早めの修理が必要です。

温水洗浄機能やオート洗浄などの反応が悪くなる

温水洗浄機能やオート洗浄の反応が遅くなったり、反応したり反応しなかったりといった症状が現れた場合、センサー部分や内部基盤の故障につながる可能性があります。

 

電池交換やセンサー部分の清掃をしても症状が改善しない場合には、部品または本体の交換が必要となる可能性もあるため早めに対処しましょう。

 

関連記事:リペア補修を自分で行うためのコツや必要な道具を紹介!

 

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トイレは毎日使用するものだからこそ、万が一故障や不具合が発生すると生活に支障をきたしてしまいます。

 

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まとめ

トイレの故障は給水・排水の問題のほかにも、温水洗浄機能の不具合など多岐にわたります。

 

タンクの内部は比較的単純な構造のため、症状によっては一般のユーザー自身でも不具合を解決できることもあります。

 

しかし、どの部分に異常があるのか判断がつかなかったり、作業の手順が分からないというケースも少なくありません。

 

誤った手順、方法で作業を進めてしまうとトイレから水が溢れてくる危険もあるため、少しでも不安に感じたり分からないことがあれば専門業者へ相談してみることが大切です。

 

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