ブログ

フロアタイル施工とは?貼り方のパターンや費用について解説

投稿日:2024.07.04/更新日:2024.07.04

床材は年数の経過とともに劣化していき、貼り替えや交換が必要となることもあります。

 

しかし、床材の貼り替えには多額のコストがかかるため躊躇してしまうことも多いでしょう。

 

そこでおすすめなのが、フロアタイルへの交換です。今回はフロアタイルとはなにか、DIYでフロアタイルを施工するために必要なものや貼り方のパターンなども含めて解説します。

 

フロアタイルとは?

フロアタイルとは、ポリ塩化ビニル(PVC)やセラミック、天然石などの原料で作られた床材のことです。

 

中でもポリ塩化ビニル(PVC)製のフロアタイルは、施工がしやすく安価で耐久性にも優れていることから高い人気を誇ります。

 

フロアタイルは長方形や正方形など一定のサイズにカットされた製品が多く、これを部屋の広さや間取りに合わせて敷くことで簡単に床を仕上げられます。

 

また、一般的なフローリング材に比べてPVC製フロアタイルの表面は柔らかく、表面にわずかな凹凸ができるよう特殊な加工も施されているため、滑りにくく安全です。

 

フロアタイルの表面は傷がつきにくい、あるいは傷が目立たないような加工がされてある製品も多いため、小さな子どもやペットのいる家庭においても最適な床材といえるのです。

 

関連記事:システムキッチンのリフォームについて解説|費用や工事期間はどれくらい?

 

フロアタイル施工に必要な物

フロアタイルはホームセンターなどでも簡単に入手でき、DIYによって施工することも可能です。

 

今回はPVC製フロアタイルの施工にあたって準備すべき道具や材料をご紹介しましょう。

 

道具

最低限揃えておきたい道具は以下の通りです。

 

  • 定規
  • スケール(巻き尺)
  • カッター
  • ローラー
  • ペン
  • 雑巾・スポンジ
  • クシベラ

 

フロアタイルには接着剤によって固定するタイプと、置敷き可能なタイプがあります。

 

接着剤で固定する場合には、フロアタイルの隙間から余った接着剤が飛び出てくることもあるため、雑巾やスポンジは多めに用意しておきましょう。

 

また、定規は金属製のものが作業時の安定感が高くおすすめです。

 

材料

必要な材料は以下の通りです。

 

  • フロアタイル
  • フロアタイル用接着剤
  • コーキング材

 

接着剤はフロアタイル施工専用の製品が販売されています。ただし、置敷き可能なフロアタイルの場合、接着剤は不要です。

 

また、フロアタイル施工後に壁との隙間を塞ぐ必要がある場合などは、必要に応じてコーキング材も準備しておきましょう。

 

その他必要なもの

フロアタイルは温度変化によって伸縮しやすい特性があるため、必要に応じて空調設備や暖房器具なども用意しておきましょう。

 

  • 空調設備・暖房器具など

 

極端に気温が低い状態で作業をすると、その後気温が上がったときにフロアタイルが膨張し、角や端の部分が浮き出てくることもあります。

 

そのため、空調設備や暖房器具などを使用し、室内を適切な気温にしてから作業をスタートすることが理想的です。

 

フロアタイルの貼り方のパターン

フロアタイル施工にはベーシックな貼り方から個性的な貼り方までさまざまなパターンがあります。

 

縦貼り

縦貼りとは、部屋の壁に対して水平または垂直の方向に対し、一定間隔でずらして貼る方法です。

 

長方形のフロアタイルを貼る際に用いられ、レンガを積み上げたような模様になることから「レンガ貼り」ともよばれます。

 

斜め貼り

斜め貼りとは、部屋の壁に対して斜め方向に貼るパターンです。

 

45度ずらした状態で貼るのが一般的で、縦貼りに比べると部屋全体を広く見せることができますが、施工の難易度は高めです。

 

市松模様

市松模様とは、2色のフロアタイルを交互に貼るパターンです。

 

一般的にはチェック柄ともよばれ、正方形のフロアタイルを貼る場合のベーシックなパターンです。

 

ヘリンボーン

ヘリンボーンとは、Vラインのフロアタイルを何層にも敷き詰めたようなパターンです。

 

魚の骨のように規則正しく並んだパターンでデザイン性が高いですが、今回ご紹介するパターンの中では施工の難易度はもっとも高いです。

 

ランダム

縦貼りは一定間隔でずらしてフロアタイルを貼っていきますが、ランダムはあえて等間隔ではなく不規則な間隔で貼ります。

 

縦貼りに比べるとデザイン性は高く自然な床に近づけることができますが、施工の難易度は高めです。

 

フロアタイル施工後に必要なメンテナンス

フロアタイルを長持ちさせるためには、日々こまめなメンテナンスを心がけることも重要です。

 

定期的な掃除

日常的な掃除では、掃除機やほうきなどを使用し表面に溜まったほこりやゴミを取り除いた後、雑巾またはモップなどで水拭きを行います。

 

数日に1回、最低でも週に一度の頻度で隅々まできれいに掃除をしましょう。

 

ワックスがけ

フロアタイルの寿命を延ばし、光沢を保つためには定期的なワックスがけが効果的です。

 

ワックスがけの頻度は3~6ヶ月ごとが一般的ですが、フロアタイルの素材によってはワックスがけが不要のものもあるため確認しておきましょう。

 

水分は取り除く

フロアタイルの隙間に水分が入り込んでしまうと、接着剤が剥がれたり内部でカビが発生したりすることもあります。

 

そのため、フロアタイルの上に飲み物や水をこぼしたときには速やかに拭き取り、水分が浸透しないよう心がけましょう。

 

熱源への注意

フロアタイルは高温に弱いため熱源には注意が必要です。

 

たとえば、直射日光が長時間当たる場所や暖房器具の近くではフロアタイルの表面が変色したり、接着剤が劣化したりする可能性があります。

 

暖房器具を使用する際には、熱に影響を防ぐために保護マットを敷くなどの対策を心がけましょう。

 

中性洗剤の使用

フロアタイルにしつこい汚れや油分が付着した場合には、水で薄めた中性洗剤を使用し柔らかい布やスポンジで拭き取ってください。

 

酸性やアルカリ性の強い洗剤は表面を傷める可能性があるため避けましょう。

 

関連記事:DIY初心者必見!インパクトドライバーの使い方やネジを緩めるコツを紹介

 

フロアタイルの選び方

ホームセンターやECサイトを見るとさまざまなフロアタイルが販売されており、どれを選べば良いのか迷うことも多いでしょう。

 

そこで、フロアタイルの選び方のポイントを5つご紹介します。

 

施工方法で選ぶ

フロアタイルは施工方法に応じて「置敷きタイプ」または「接着タイプ」から選択できます。

 

接着タイプは安定感に優れ隙間が開く心配も少ないですが、床面に接着剤を塗布する必要があるため、賃貸住宅などの場合には置敷きタイプがおすすめです。

 

また、一部のフロアタイルが汚れたり破損した場合でも、置敷きタイプであればすぐに交換することができます。

 

設置場所に応じてタイルの素材を選ぶ

フロアタイルの素材には定番のPVC以外にも、セラミックや天然石などさまざまなものがあります。

 

たとえば、セラミックタイルは耐久性が高く水や汚れにも強いため、キッチンやバスルームに適しているでしょう。

 

これに対しPVCのフロアタイルは柔軟性があり滑りにくいため、リビングや廊下などに適しています。

 

デザインや色

フロアタイルのデザインや色は室内の印象を大きく左右することも多いため、慎重に選ばなければなりません。

 

たとえば、白やベージュなどの明るい色は部屋を広く見せたり清潔感も演出でき、暗い色は落ち着いた雰囲気や豪華な印象を与えてくれます。

 

また、木目調や石目調は自然の質感を楽しめるほか、汚れが目立ちにくいためメンテナンスが容易です。

 

タイルのサイズと形状

フロアタイルのサイズや形状も重要な要素です。

 

たとえば、1枚あたりのサイズが大きいフロアタイルは施工の手間が少なく、小さいフロアタイルは細かいデザインや複雑なパターンを楽しむこともできるでしょう。

 

正方形や長方形、六角形など、さまざまな形状のタイルがあるため、設置する場所やデザインの意図に合わせて選びましょう。

 

耐久性とメンテナンス性を考慮する

フロアタイルの耐久性は素材によっても異なります。たとえば、耐摩耗性を考慮するのであればセラミック製や天然石なども選択肢として考えられるでしょう。

 

また、フロアタイルのメンテナンス性を考慮するのであれば、汚れや傷がつきにくいPVC製も有力です。

 

フロアタイル施工にかかる費用はどのくらい?

DIYでフロアタイル施工に挑戦する場合、どの程度の費用がかかるものなのでしょうか。

 

フロアタイル本体と道具・材料にかかる費用

フロアタイルの施工にあたっては、ホームセンターやECサイトなどから必要な材料や道具を調達しておく必要がありますが、それぞれの価格相場は以下の通りです。

 

【フロアタイル本体】

4,000円〜5,000円/㎡

 

【道具・材料】

定規:1,000円

スケール(巻き尺):1,000円

カッター:500円

ローラー:1,000円

ペン:200円

雑巾・スポンジ:500円

クシベラ:500円

フロアタイル用接着剤:5,000円〜10,000円

コーキング材:2,000円

 

たとえば、8帖の部屋にフロアタイルを施工する場合、平米数に換算すると約13㎡となるため、フロアタイル本体のみで52,000円から65,000円程度の費用がかかることになります。

 

施工後にかかる費用も考慮しておこう

フロアタイルの光沢を保つためには定期的なワックスがけも必要であることから、施工後のメンテナンス費用も考慮しておかなければなりません。

 

フロアタイル用のワックスは1㎡あたり500円〜1,000円程度が相場のため、8帖の床であれば1回あたり6,500円〜13,000円程度のコストがかかります。

 

半年ごとにワックスがけを行うと仮定した場合、1年あたり13,000円〜26,000円のメンテナンス費用が発生します。

 

関連記事:リフォームの技術を習得する方法3選!学べる内容についてもご紹介!

 

ハウスリフォーマー育成学院北陸校でフロアタイル施工を含めたリフォーム技術を習得しよう

フロアタイル施工をきれいに仕上げるにはコツが必要であり、特に初心者にとってDIYのハードルは高いものです。

 

確実にきれいに仕上げるためにプロの職人や内装業者、リフォーム業者に依頼するユーザーも多く、フロアタイル施工のスキルを身につけることができれば大きな武器になることは間違いありません。

 

DIYの腕を上げたいと考える方はもちろん、キャリアアップのためにフロアタイル施工を含めたさまざまな技術を学びたいという方は、ハウスリフォーマー育成学院北陸校での研修受講をご検討ください。

 

フロアタイル施工だけでなくトイレやシステムキッチンの取り付け、クロス張替えといったリフォーム需要の高い施工を11日間(計80時間)で学ぶことができます。

 

実習では大手メーカーの資材を使用するため現場に出ても困る心配がなく、即戦力として活躍できるでしょう。

 

◆ハウスリフォーマー育成学院北陸校の研修申しこみはこちら◆

 

まとめ

フロアタイルはコストを最小限に抑えつつきれいに床を仕上げられることもあり、リフォームの中でも人気があります。

 

DIYでフロアタイルの貼り替えを行う際には、今回ご紹介した道具や材料を用意し、貼り方のパターンの違いも理解しておきましょう。

 

なお、DIY初心者にとってフロアタイル施工はハードルが高いこともあり、リフォーム技術を習得できればキャリアアップの道も見えてきます。

 

手に職をつけたい方や、DIYの技術に磨きをかけたい方は、ぜひハウスリフォーマー育成学院北陸校への入学をご検討ください。