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システムキッチンのリフォームについて解説|費用や工事期間はどれくらい?
投稿日:2024.04.26/更新日:2024.07.16
住宅設備のなかでも、特にシステムキッチンをはじめとした水廻りは、経年劣化しやすいことから定期的なリフォームが求められます。
キッチン全体を交換するとなると費用面での懸念がありますが、実際にどの程度のコストがかかるのでしょうか。
費用の相場や安く抑えるためのコツ、工事期間などもあわせてご紹介します。
システムキッチンを構成する設備について
システムキッチンとは、水廻りやガスなど炊事に必要な機能をひとつのパッケージとして備えた住宅設備を指します。
具体的にどういった設備が含まれるのか、システムキッチンを構成するものをご紹介しましょう。
シンク
シンクとは台所の流しの部分を指します。
食器を洗ったり、食材を水洗いしたりとキッチンには欠かすことのできない設備のひとつです。
コンロ
シンクに並んで重要な設備がコンロです。鍋やフライパンで調理したり、やかんでお湯を沸かしたりする際に欠かせません。
従来はガスコンロが一般的でしたが、近年ではIHヒーターを搭載したコンロも普及し始めています。
収納設備
鍋や包丁、その他の調理器具、食器など、キッチンで使用するモノを整理整頓するための収納設備も欠かせません。
最新のシステムキッチンは大容量の収納設備を備えたものや、収納しやすいような工夫が施された高機能の製品も多く販売されています。
作業台
食材を切ったり、完成した料理を盛り付けたりする際に活躍するのが作業台です。ワークトップや、天板などとよばれることもあります。
調理時間の短縮や作業の効率性を高めるためにも、広い面積の作業台を備えたシステムキッチンのニーズが高いです。
また、衛生面やメンテナンス効率の面からも、清掃がしやすい形状や素材のものが理想的です。
蛇口・水栓
シンクとセットで欠かせないのが水やお湯を出すための蛇口・水栓です。
水栓には水またはお湯のみが出る単水栓とよばれるものと、ひとつの蛇口から両方が流れる混合栓の2種類があります。
また、シンクでの作業性を考慮し、使いやすい蛇口の高さや形状などにもこだわる必要があるでしょう。
排煙設備
排煙設備とは、一般的にレンジフードや換気扇などと呼ばれることが多くあります。
調理の際に発生した煙やニオイなどを効率よく排出するために欠かせない設備であり、主にブーツ型やスリム型、フラット型の3タイプに分けられます。
関連記事:洗面台のリフォームをDIYする方法や蛇口の交換手順を解説!
システムキッチンリフォームの費用について
住宅設備の中でも水廻りは特に劣化しやすく、定期的なリフォームが必要になります。そこで気になるのが費用の問題です。
システムキッチンリフォームの費用相場
システムキッチンのリフォームにはさまざまなパターンがあり、キッチンの大きさや形状によっても費用は大きく異なります。
たとえば、ベーシックなI型キッチン(壁に沿ってレイアウトされる一列に並んだキッチン)の場合には、100万円以下で済むことも多いです。
対面キッチンやアイランドキッチンへと変更する場合には、100万円から300万円といった高額の費用がかかることもあります。
また、分譲マンションと戸建住宅ではキッチンの広さも異なり、一般的に戸建住宅のほうが高コストになりがちです。
費用を抑えるためのコツ
システムキッチンのリフォームは専門業者へ依頼するのが一般的ですが、依頼先によって見積もり金額には差があります。
できるだけ費用を安く抑えるのであれば、地元で長年経営している工務店に相談してみるのもひとつの手といえるでしょう。
ハウスメーカーや大手リフォーム会社のように多額の広告・宣伝費をかけていないケースが多いため、その分コストを安く抑えられる可能性があります。
どうしても不安を感じる場合には、複数の業者へ見積もりを依頼し比較してみるのも良いでしょう。
火災保険を利用する方法
リフォームを行う理由によっては火災保険が適用でき、費用を最小限に抑えられる可能性もあります。
たとえば、火事や落雷、水害などによってキッチンが損傷したり、床上浸水した場合には火災保険が適用される可能性が高いです。
被災の程度や住宅の状況によっても補償内容は異なるため、まずは加入中の保険会社へ確認してみましょう。
システムキッチンリフォームの工事期間
システムキッチンのリフォームは大掛かりな工事が必要であり、一定期間キッチンが使用できなくなります。
日常生活にも支障をきたす可能性があることから、どの程度の工事期間を要するのか事前に把握しておきたいものです。
たとえば、I型キッチンからI型キッチンのように入れ替えのみを行う場合には、現地調査から引き渡しまで1ヶ月程度の期間を要します。
キッチンの解体から取り付けまでは1週間程度を要するため、実質的にキッチンが使えなくなるのは1週間ほどと考えておきましょう。
一方、I型キッチンから対面型キッチンなどのように内装工事も必要な場合には、2〜3ヶ月程度の期間を要します。
システムキッチンリフォーム業者の選び方
システムキッチンのリフォームでは「施工不良によって水漏れが発生する」「想定外の工事によって当初よりも費用がかさんでしまう」
といったトラブルが生じることがあります。
このような事態を防ぐためにも、リフォーム業者の見極めが重要です。
実績や事例を確認する
リフォーム業者の多くはWebサイトを開設しており、これまでどのような施工を行ってきたのか事例を紹介しているところもあります。
システムキッチンのリフォーム実績が豊富な業者を選びましょう。
得意分野と自分の希望がマッチしているか
一口にリフォーム業者といっても、得意分野があります。
- 水道設備などを専門とし水廻りの施工に強い業者
- 住宅設備全般のリフォームに対応できる業者
- デザイナーズマンションなど、デザイン性を重視した施工を得意とする業者
などです。自分自身がどのようなリフォームを希望するのか、その内容に応じて得意分野を活かせる業者を選びましょう。
アフターサービス・保証があるか
システムキッチンにはメーカー保証が付帯していますが、それとは別に施工会社独自の保証も存在します。
施工会社によっても保証内容や保証期間、条件などが異なるため、複数社を比較してみるのもおすすめです。
費用で比較する
同じ施工内容であっても、リフォーム業者によって見積金額が大きく異なる場合もあります。
予算内に収まるかどうかはもちろんですが、保証内容や業者の信頼性なども考慮し、納得できる見積もり内容であるかを見極めることが大切です。
関連記事:キッチンメーカーの6選比較|失敗しないための選び方も紹介
システムキッチンリフォームはDIYでできる?
システムキッチンのリフォームは、DIYで手軽に作業ができる部分と、専門的な知識や資格をもったプロでなければ難しい部分があります。
特に注意すべきなのは、シンクと水栓、コンロの部分です。
シンクの交換はシステムキッチン全体の取り外しや設置が必要で、工事が大掛かりになってしまいます。
また、水栓は知識のない初心者が交換すると水漏れにつながるケースも多く、部屋中が水びたしになるリスクもあるためです。
また、システムキッチンのコンロはビルトインタイプが多く、ガステーブルのように簡単に取り外しができる仕様とはなっていません。
ガス管の接続を誤ってしまうとガス漏れのリスクがあることから、専門の資格をもった作業者でなければ作業ができません。
では上記以外の部分をDIYでリフォームする場合、どのような手順で進めていけば良いのでしょうか。
DIYの始め方
DIYの基本的な進め方は以下の通りです。
- システムキッチンのサイズを計測
- リフォームのプランを決める
- 必要な道具を揃える
- プランに沿って作業を進める
特に重要なのは、リフォームのプランを明確にしておくことです。
上記で紹介したDIY可能な範囲・作業内容を把握することはもちろんですが、どのような姿を目指すのか完成図を具体的に決めておきましょう。
必要な道具・材料
作業内容によっても必要な道具や材料は異なりますが、最低限揃えておきたいのは以下の工具類です。
- 電動ドライバー・ビット
- ノコギリ
- ハンマー・かなづち
- コンベックス
- クランプ
いずれも一般的な工具類であり、ホームセンターなどで購入できます。
システムキッチンリフォームで失敗しないためのコツ
満足度の高いシステムキッチンのリフォームを行うためには、どのような点に注意すべきなのでしょうか。3つのコツをご紹介します。
不満点や希望をすべて洗い出す
専門業者へリフォームを依頼する際には、できるだけ具体的な要望を伝えることが大切です。
たとえば「使いやすいシステムキッチンにしてほしい」といった曖昧な内容では、伝わりづらいでしょう。
「今よりも高さがほしい」「収納スペースを広くとりたい」「部屋のインテリアにマッチしたデザインにしてほしい」といった内容を挙げると良いでしょう。
そのため、現在感じている不満点を整理しておきましょう。
必要な設備を事前に決定する
現在のシステムキッチンは、ニーズの多様化によってさまざまな機能が選べるようになっています。
リフォームが完成した後で「こんな機能が欲しかった」と後悔しないためにも、どのような設備があるかしっかりと確認しましょう。
必要な設備や機能を、事前に決定しておくことが大切です。
完成イメージを明確にしておく
リフォームに関する専門的な知識がないと、専門業者との打ち合わせや商談が面倒に感じてしまい、詳しい内容を把握しないまま契約を進めてしまうこともあります。
しかし、このような場合、仕上がりが期待していたものと違い後悔することも少なくありません。
完成イメージの画像やシミュレーションをしっかりと確認し、どのような仕上がりになるのかを明確にしておくようにしましょう。
関連記事:リフォームの技術を習得する方法3選!学べる内容についてもご紹介!
システムキッチンリフォームを学ぶならハウスリフォーマー育成学院北陸校
システムキッチンのリフォームには、水道やガス設備などの専門的な知識・ノウハウが求められるため、初心者によるDIYには限界があるとご紹介しました。
一方で、リフォームに関する専門知識や技術、ノウハウを習得しDIYに挑戦したいと考える方もいるかもしれません。
そこでおすすめなのが、ハウスリフォーマー育成学院北陸校です。
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また、上記のコースではシステムキッチン以外にも「便器や洗面台の取り付け」「フロアタイル施工やクロス貼替え」「養生といった施工技術」
このような技術をトータルで習得できるため、多能工職人としてのスキルも身につけられるでしょう。
DIYに挑戦したい方はもちろんですが、多能工職人としてハウスメーカーやリフォーム業者への転職を目指す方にもおすすめです。
システムキッチンのリフォームについてのまとめ
システムキッチンのリフォームは、水道やガスといった専門的な技術が求められ、安全性や仕上がり品質の観点からもプロに依頼するのがベストです。
ただし、リフォームに関するスキルを身につけることでDIYの幅が広がり、将来的には多能工職人として活躍できる可能性もあります。
システムキッチンのリフォームを学びたい方は、ぜひハウスリフォーマー育成学院北陸校へお問い合わせ下さい。