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【フローリング・タイルの傷】補修方法や防止対策を簡単解説!
投稿日:2022.10.31/更新日:2022.10.31
住宅の床材として使用されるフローリングやフロアタイル。
日常生活のなかで気をつけていたとしても、少しの油断で傷をつけてしまうこともあります。
しかし、そのような場合でも自分自身で補修ができるかもしれないことをご存知でしょうか。
今回は、フローリングやフロアタイルの傷を補修する方法や傷を防止するための対策方法の一例を紹介します。
傷がついてしまう主な原因
一口に床材といってもさまざまな素材があり、硬さも異なります。
なぜ床に傷がついてしまうのか、考えられる原因を床材の種類に応じて解説しましょう。
フローリング
一戸建てはもちろん、アパートやマンションなどにも幅広く採用されているフローリングは、板材を複数枚組み合わせたものが一般的です。
木が原料となっていることからそれなりに耐久性はありますが、家具を引きずったりペットが爪で引っ掻いたりすると傷ができることも少なくありません。
また、一見するときれいに見えるフローリングも、砂粒や細かいガラスの破片などが落ちていることもあるでしょう。
その状態でフロアワイパーや掃除機をかけたりすると、細かい粒子によって線状の傷がつく場合もあります。
その他、フローリングに傷がつく原因としては、重いものや鋭利なものを高いところから落下させたケースが考えられます。
クッションフロア
クッションフロアとは、主に塩化ビニール素材でできたクッション性のある柔らかいシートのことを指します。
フローリングに比べて足腰への負担が少なく、ペットも足を滑らせる心配がないことから幅広く採用されています。
フローリングに比べると柔らかい分、固いものや細かい粒子による傷はつきにくい傾向にありますが、強い力で擦ったり重いものを引きずったりすると傷がついてしまうため注意が必要です。
また、クッションフロアの上に冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの重いものを乗せたままにしていると、一部が凹んで元に戻らなくなるケースもあります。
フロアタイル
フロアタイルとは、ポリ塩化ビニル素材でできた床材です。
クッションフロアに比べて高価ですが、わずか数mmと薄く耐久性が高いというメリットがあります。
物理的な引っかき傷や凹みなどには強い一方で、ポリ塩化ビニル素材は熱による影響を受けやすい特性があります。
そのため、誤ってフロアタイルの上にタバコの火などを落としてしまった場合、表面に傷がつく可能性もあります。
傷の種類について
一口に傷といってもさまざまな種類があり、傷の大きさや種類によっても補修方法が変わってくることがあります。
代表的な傷の種類を4つに分けて紹介しましょう。
①凹み傷
凹み傷とは、フローリングに重いものや鋭利なものを高いところから落下させたときや、クッションフロアに重いものを置いたままにしたときに現れることが多い傷です。
表面が凹んだように見えるのが特徴で、特に目立ちやすい傷といえるでしょう。
②すり傷
すり傷とは、フローリングやフロアタイル、クッションフロアなど、あらゆる床材に対して現れる細かな傷のことを指します。
できるだけ床に傷をつけないようにしていても、スリッパを履いて歩いたり掃除機やフロアワイパーをかけたりするときに、細かな傷がついてしまうことがあります。
日常生活を送る以上、このような細かなすり傷を完全に防ぐことは難しいといえるでしょう。
③えぐれ傷
えぐれ傷とは、床材の一部がえぐれたように突起した傷のことです。
凹み傷とは対照的に、床の一部が突起することでケガをしたり、ものに傷をつけてしまうことがあります。
えぐれ傷は重いものを引きずった際にできたり、鋭利なものを落下させた際にできたりすることもあります。
④切り傷
切り傷とは、床の一部に線状に現れる傷のことを指します。
家具や家電を引きずったときにできるケースもあれば、ペットが爪で引っ掻いたり、砂粒などの細かい粒子がスリッパの裏に付着してできたりするケースもあります。
すり傷と似ていますが、切り傷のほうが傷の範囲が広く目立ちやすい特徴があります。
傷の補修に必要な道具やアイテム
もしも床に傷がついてしまった場合、傷の程度や範囲によっては自分自身で補修できる可能性もあります。
どういったアイテムが必要なのか、代表的なものをいくつか紹介しましょう。
タッチペン
傷がついた場所に塗って目立たなくするためのアイテムです。
クレヨンやペンなどさまざまなタイプがあり、用途に応じて使い分けます。
補修用テープ
傷が広範囲におよぶ場合に、目立たなくするためのテープです。
フローリングやクッションフロア、フロアタイルと同じ色のテープを選べば、傷がついた場所に貼るだけで作業が完了できます。
カラーワックス
その名の通り、着色ができる床用ワックスです。
フローリングの色に合わせてカラーワックスを選ぶことで、ツヤを与え床が保護でき、傷も目立たなくすることができます。
シムシーラー
クッションフロアについた軽微な焦げや傷を補修するための補修剤です。
アクリルコークとよばれることもあり、床の色に応じた製品を選ぶことで傷が目立たなくなります。
フロア別の傷やへこみの補修方法
床についた傷を自分自身で補修する場合、どのような手順で作業を行えば良いのでしょうか。
フローリングやクッションフロアなど、床材に応じた補修方法の一例を紹介しましょう。
フローリングの補修方法
フローリングについた傷が軽微で浅い場合には、タッチペンでの補修が可能です。
まずは傷とその周辺を水拭きして汚れを落とし、傷がついた場所にタッチペンを塗って乾くまで待ちます。
クレヨンを使用する場合には傷に対して直角になるように塗り、ペンの場合は木目に沿って傷をなぞるように塗るのがコツです。
フローリングについた傷が広範囲にわたる場合や、細かいすり傷が目立ってきた場合には、カラーワックスを塗って全体の色合いを統一し、傷を目立たなくする方法もあります。
クッションフロアの補修方法
クッションフロアの傷はシムシーラーで補修します。
まずは傷がついた場所にシムシーラーを数滴垂らし、数分程度放置した後雑巾などで拭き上げます。
これを複数回繰り返すうちに傷や凹みが生じた場所が埋まっていき、徐々に傷が目立たなくなります。
また、より短時間に手軽に補修する場合には、クッションフロアと同じ色の補修用テープを貼り付けるという方法もおすすめです。
フロアタイルの補修方法
フロアタイルの場合、フローリングと同様にタッチペンで補修する方法もあります。
しかし、これ以外にも同じ素材のフロアタイルを購入し、傷がついた場所にサイズを合わせてカットし、該当部分を剥がした後に貼り付ける方法もおすすめです。
傷がつかないようにするための防止対策
床についた傷は状態や程度によって補修することも可能ですが、傷がつかないような対策をとっておくことも重要です。
もっとも手軽な方法としてできるのは、カーペットやマットなどを敷いておくことです。
また、椅子やテーブルなどを使用する際には、脚の部分にカバーを装着しておくことも有効でしょう。
引っ越しや模様替えなどで大型家具・家電製品を移動させなければならないときには、毛布などを下に敷くことで傷がつかず、移動も楽にできます。
傷の補修で業者に依頼したときにかかる費用
傷の補修を行った経験があったり、範囲が限定的で浅い傷の場合には自分自身で補修することも可能でしょう。
しかし、傷が広範囲にわたっていたり、フローリングの一部が剥がれたりしている場合には、専門の業者へ依頼したほうが確実できれいに仕上がる場合もあります。
床の補修にかかる費用の相場としては、傷の長さが数十cm以下で約1万5,000円から2万円程度、それ以上の広範囲にわたる傷や大きな凹み、床材の剥がれなどが見られる場合には、3万円から4万円、またはそれ以上の費用がかかる場合もあります。
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まとめ
フローリングやフロアタイルは一見すると耐久性が高いように見えますが、実際には傷がつきやすく、補修が必要となる場合も珍しくありません。
傷の程度や範囲によっては自分自身での補修も可能ですが、専門業者へ依頼することで確実かつきれいな仕上がりが期待できます。
木部リペアのスキルを習得したい方は、ぜひ一度ハウスリフォーマー育成学院の講習受講をご検討ください。