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自分でドアの蝶番(丁番)を調整する方法や種類を解説!

投稿日:2023.12.14/更新日:2023.12.14

ドアがスムーズに閉まらなくなった」、「ドアに隙間が開いて冷たい空気が入ってくる」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

このような場合、ドアとドア枠を固定している蝶番という部分に問題が生じている可能性があり、適切に調整することで問題が解消できるケースは多いです。

 

本記事では、蝶番の調整をしたほうが良いケースや、蝶番調整の方法・手順、蝶番調整のスキルを身につける方法などもあわせてご紹介します。

 

ドアの蝶番(丁番)を調整した方が良いケース

ドアを固定している金具のことを蝶番とよびますが、年数が経過してくるとさまざまな不具合が生じ、蝶番の調整が必要になることがあります。

 

具体的にどのようなケースにおいて蝶番の調整が必要なのでしょうか。

ドア枠にドアが当たる

開閉時にドア枠にドアの一部が当たり、開閉しにくくなるケースがあります。上下または左右のドア枠に干渉するケースが多いですが、形状によってはドアの開閉時に床に接触したり、擦ったりすることも少なくありません。

 

このような場合には、蝶番を正しく調整することで問題を解消できます。

ドアに隙間ができる

ドアの開閉時だけでなく、閉まった状態でも異常が見られることがあります。特に多いのが、ドアを閉めているにもかかわらず隙間が見られるケースです。

 

この場合も蝶番の調整が狂い、正しい位置にドアが固定されていないことが原因で起こるため、調整のし直しが必要です。

 

ドアに使われる蝶番(丁番)の種類

一口に蝶番といってもさまざまな種類があります。

 

蝶番の正しい調整方法を知る前提として、主な種類の違いを把握しておくことが大切です。

平蝶番

一般的なドアに多く採用されているのが、平蝶番とよばれるタイプです。その名の通り平らな形状をしており、本のページをめくるように長方形の金具が開閉する仕組みになっています。

スライド蝶番

スライド蝶番とは、金具の一部に溝が彫ってあり、ドアを開閉したときに金具の一部がスライドするように溝にはまるタイプの蝶番です。

 

住宅のドアなどに採用されることは少ないですが、キャビネットなど収納器具のドアに使われているケースが多いです。

旗蝶番

旗蝶番は、2枚の金具をそれぞれドアとドア枠に固定し、軸芯を中心に開閉するタイプの蝶番です。

 

平蝶番とは異なり、ドア側とドア枠側それぞれの金具が独立して固定してあるのが特徴で、比較的軽量のドアに用いられることが多いです。

儀星蝶番

儀星蝶番の見た目は平蝶番と酷似していますが、もっとも大きな特徴としてはドアの取り外しや取り付けが簡単にできる点です。

 

比較的大きなドアを施工する際に多く用いられる蝶番でもあります。

自由蝶番

自由蝶番は、内側と外側それぞれから開閉できるスイングドアに用いられる蝶番です。

 

蝶番の内部にはバネが搭載されており、これによってドアを開けた後自動的にもとの位置に戻る仕組みになっています。

 

スイングドアは自由扉ともよばれ、店舗や工場、飲食店のカウンター扉などにも採用されています。

ガラス蝶番

ガラス蝶番とはその名の通り、ガラス扉を設置する際に用いられる専用の蝶番です。

 

ガラス板の一部に穴を開け、蝶番を挟み込む仕組みです。

 

ドアの蝶番(丁番)を調整する前に確認すべきこと

蝶番の調整にあたっては、一般的にドライバーで調整ネジを回す作業が必要です。

 

ただし、蝶番の種類によっても調整ネジの位置は異なるため、説明書があれば必ず確認したうえで作業に取り掛かりましょう。

 

説明書がない場合はドアの品番や型番から検索し、オンライン上で取扱説明書を確認するか、専門業者へ確認してもらうことが重要です。

 

また、自分自身で蝶番を調整する場合には、調整ネジのサイズに合ったドライバーを用意しておきましょう。

 

ドアの蝶番(丁番)を調整する方法

ドアの蝶番を自分自身で調整する場合の手順をご紹介します。

 

蝶番の種類によっても調整方法は異なりますが、今回は広く普及している平蝶番や旗蝶番を例に説明します。

1.固定ネジを緩める

はじめに、蝶番の固定ネジを緩めます。蝶番には固定ネジと調整ネジがありますが、蝶番の種類によってもネジの位置は異なるため説明書を確認しながら作業を進めましょう。

 

また、固定ネジを緩める際にはドライバーで1回転程度にとどめておき、ネジを緩めすぎたり外したりしないよう注意してください。

2.調整ネジで左右の調整

次に、調整ネジを慎重に回しながら左右方向の調整をします。

 

たとえば、ドアがドア枠に干渉している場合、内側に調整ネジを回転させ慎重に位置を固定する必要があります。

3.調整ネジで前後の調整

ドアの一部または全体が前後方向にズレている場合には、前後方向用の調整ネジを回転させ位置を固定します。

 

特に、ドアとドア枠に隙間ができている場合には、前後の調整が必要です。

4.上下調整ネジで上下の調整

最後に、ドアの上下の位置を調整します。多くの場合、蝶番の軸を回転することで上下位置の調整が可能です。

 

ドアの蝶番(丁番)が壊れていたときは?

蝶番の調整をしてもズレが解消できない、あるいはネジの劣化が激しく調整作業が難しいケースもあります。このような場合には交換も視野に検討してみましょう

 

ドアやドア枠の損傷が目立つ場合にはドア本体のリフォームが必要ですが、既存のドアはそのままで蝶番のみを交換することも可能です。

 

ただし、蝶番のみの交換であってもドアの取り外しや取り付け作業は必須で、大掛かりな作業となります。ドアのサイズや形状によってはDIYでの交換が難しいことも考えられるため、作業に不安がある場合には専門業者へ相談・依頼することがおすすめです。

 

ドアの蝶番(丁番)調整を学ぶ方法

ドアの蝶番調整は、作業の経験がない一般の方にとっては難易度が高く、不安に感じることも多いものです。また、固定ネジや調整ネジをどの程度回転すれば良いのか分からず、何度挑戦してもうまくいかないケースもあるでしょう。

 

蝶番調整の技術やノウハウを学ぶ方法としては、何度も作業を繰り返しながら覚えたり、専門業者へ就職して現場を経験するというパターンが一般的です。

 

実際の作業を経験することで、さまざまな蝶番の種類に応じた調整のコツを身につけられるでしょう。

 

さらに、効率的にスキルを身につけたい場合にはリフォーム技術を学べる専門のスクールに通う方法もあります。スクールではドアの蝶番調整のほか、クロス張り替えやフロアタイル施工などさまざまな技術を総合的に学ぶことができ、DIYはもちろん内装工事職人としても即戦力として活躍できる専門性が身につきます。

 

ハウスリフォーマー育成学院北陸校の特徴

ハウスリフォーマー育成学院北陸校は、ドアの蝶番調整をはじめとしたリフォーム技術を学べる専門のスクールです。

 

トイレや洗面所の改装、キッチン交換、クロス貼り替え、フロアタイル施工、木部リペアなどハウスリフォームに必要なことを体系的に学べるほか、工具の使い方など基礎的な内容も学べるため初心者にとっても安心です。

 

たとえば、「水廻り・内装・木部リペア基礎コース」は、14日間(104時間)のカリキュラムを通してドアの蝶番調整を含むさまざまなリフォーム技術を習得できます。

 

短期間で専門的な技術を身につけたいという方は、ぜひハウスリフォーマー育成学院北陸校への入校をご検討ください。

 

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まとめ

住宅は年数の経過とともに老朽化し、内装や住宅設備の一部にも不具合が生じることがあります。特にドアは毎日のように開閉を繰り返すなかで、蝶番の部分に狂いが生じドア枠や床に干渉することも珍しくありません。

 

しかし、蝶番を調整することでこのような問題を解消できると認識している人は意外と少ないものです。

 

蝶番の調整はDIYでも可能ですが、正しい方法や手順を理解したうえで行わなければなりません。もし、作業に不安がある場合には専門の業者に相談するか、リフォーム技術を習得できる専門のスクールで学ぶことも検討してみてください。