ブログ

多能工職人とは?リフォーム業界で求められる理由やなるための方法を解説

投稿日:2024.08.02/更新日:2024.08.02

住宅リフォームの現場ではさまざまな作業が行われますが、これらを担う専門職として「多能工職人」が注目されています。

 

将来性が期待できキャリアアップにもおすすめの多能工職人とは、具体的にどういった仕事を担うのでしょうか。

 

本記事では多能工職人になるための方法や求められるスキル、気になる年収相場なども合わせてご紹介します。

 

多能工職人とは?

多能工職人とは、一言でいえば「さまざまな工事・作業ができるスキルをもった職人」のことを指します。

 

建築やリフォームの現場では電気工事や水道工事、内装工事などさまざまな工事が行われ、それぞれに精通した職人が作業を担当するのが一般的です。

 

しかし、多能工職人であれば複数の工事を一人で対応できることから、あらゆる作業現場において重宝されやすいのです。

 

多能工職人がリフォーム業界で求められる理由

電気工事や内装工事など特定の作業に精通した職人は単能工職人とよばれますが、昨今のリフォーム業界では多能工職人のニーズが高まっています。

 

それはなぜか、主に考えられる理由をいくつかご紹介しましょう。

 

人手不足

建築やリフォーム業界では専門人材の不足が深刻化しており、職人の確保が難しくなっています。

 

単能工職人のみでリフォームを行うとなると、トイレやキッチンの工事を行う職人とフローリングの貼り替えを行う職人、あるいはクロスの貼り替えを担当する職人といったように複数の職人を探さなければなりません。

 

しかし、多能工職人であれば一人の職人に多くの作業を依頼できることから、職人が足りず作業が滞るといった心配がなくなります。

 

作業フローの効率化・短縮

複数の単能工職人で作業を進めるとなると、作業フローの段取りやスケジュールを調整するための手間がかかります。

 

しかし、多能工職人であれば段取りの調整が大幅に簡略化され、作業フローの効率化や工期の短縮につなげられます。

 

人件費の削減

複数の単能工職人を雇うとなると人件費も高額になってしまいますが、多能工職人であれば人件費を大幅に抑えられる可能性があります。

 

関連記事:フロアタイル施工とは?貼り方のパターンや費用について解説

 

多能工職人のやりがい

多能工職人はやりがいの大きい仕事であり、単能工職人からキャリアアップを目指したり、未経験から多能工職人を志す人も増えています。

 

具体的にどういった面でやりがいを感じられるのでしょうか。

 

職人としてニーズが高い

上記でもご紹介した通り、多能工職人は建設・リフォームの現場からのニーズが高まっています。

 

自分自身のスキルや能力が必要とされていると実感できれば大きなやりがいを感じられるほか、仕事量に応じて収入も伸びていきやすい傾向にあります。

 

クライアントからの信頼を得やすい

複数の単能工職人に依頼すれば作業品質は担保できますが、工事日程の調整や職人の確保などによって作業が長期化したり、コミュニケーションの行き違いなどが生じたりすることもあります。

 

多能工職人であれば一人の職人が多くの作業を一貫して対応できるため、クライアントからの信頼も得やすく次の仕事につながる可能性もあるでしょう。

 

将来性が期待できる

多能工職人は複数の工事や作業に関する専門的なスキルを身につけられるため、仕事の幅が広がり自信にもつながっていきます。

 

人手不足が続く業界で成長しながら生き残っていく力が身につくため、長い目で見た場合においても将来性が期待できるでしょう。

 

多能工職人になるには?

未経験から多能工職人の道に挑戦する場合、どういった方法があるのでしょうか。

 

工務店やリフォーム会社に就職

工務店やリフォーム会社に就職することで、現場経験を積みながら多能工職人に求められるスキルを身につけることができます。

 

多能工職人になるために学歴は一切問われないため、若いうちから工務店やリフォーム会社に就職する方も少なくありません。

 

業界全体で人手不足に陥っていることもあり、未経験者でも積極的に採用している企業は多いため求人情報などをチェックしてみましょう。

 

ハウスリフォーム専門のスクールに通う

多能工職人に必要なスキルを学べる専門のスクールもあります。

 

スクールといっても一般の専門学校や大学のように年単位で履修するものではなく、数週間程度の短期間で集中的にカリキュラムを実施している学校がほとんどです。

 

スクールでは工具の使用方法をはじめとした基本的な内容から、実習を通して現場で通用する専門的なスキルを学ぶことができます。

 

関連記事:リフォーム職人になる方法を紹介!必要な資格や技術、年収についても!

 

多能工職人に必要なスキル

多能工職人は一定のスキルや実務経験、資格などをもっていれば誰でもキャリアアップを実現できます。具体的にどういったスキルが求められるのでしょうか。

 

コミュニケーションスキル

”職人”と聞くと黙々と作業を行う姿をイメージする方も多いですが、実際の現場ではクライアントや関係者、ほかの職人と緊密なコミュニケーションが求められる場面が少なくありません。

 

たとえば、クライアントからの依頼に応えるためには仕上がりのイメージや作業内容、作業スケジュールなども含めて細かい打ち合わせが必要であり、作業の進捗に応じて情報を共有しなければなりません。

 

そのため、多能工職人にとってコミュニケーションスキルは必須といえるのです。

 

新しいスキルを習得する意欲

どのような職人であっても、はじめから全ての工事や作業を完璧にこなせる人はおらず、実務経験を積み重ねながら新たなスキルを身につけていきます。

 

多能工職人としての腕を上げるためには、つねに新しいスキルを身につけていく必要があり、そのための意欲やモチベーションも欠かせません。

 

工事に必要な資格

多能工職人が行う工事の中には、法律によって有資格者でなければ行えない作業も少なくありません。

 

たとえば、電気の配線やコンセントの設置といった電気工事は危険が伴うため、国家資格である「電気工事士」が必須となります。

 

また、トイレやシステムキッチンの取り付け・交換などの際には、「給水装置工事主任技術者」の資格も必須です。

 

これらの資格がなければ多能工職人を名乗れないというわけではありませんが、専門的な資格をもっている職人は限られているため大きな武器になることは間違いありません。

 

多能工職人の年収相場

就職や転職にあたって期待される年収の相場は気になるものです。

 

多能工職人の求人情報を調べてみると年収には幅があるものの、およそ400万円から700万円程度の企業が多いようです。

 

多能工職人である内装工の平均年収は460万円であることから、多能工職人の年収は高い水準といっても良いでしょう。

 

また、多能工職人の働き方は多様で、工務店やリフォーム会社などの社員として雇用される場合もあれば、一人親方やフリーランスとして独立するケースもあります。

 

一般的に会社員は給与が安定し社会保険などの面においても有利とされていますが、収入そのもので比較すると一人親方やフリーランスのほうが高くなる傾向があります。

 

多能工職人を目指すならハウスリフォーマー育成学校北陸校へ

将来性が期待される多能工職人を目指しているものの、実務経験や知識がまったくない状態でいきなり工務店に就職・転職するのはハードルが高く感じられるものです。

 

そのような方は、ハウスリフォーマー育成学院北陸校がおすすめです。

 

たとえば、「水廻り・内装コース」は11日間(80時間)にわたるカリキュラムを受講することで、リフォームの中でも特に需要の高い便器・洗面台の取り付け、フローリング、クロスの貼り替えなどに関するスキルを学べます。

 

少人数制のカリキュラムのため講師の丁寧な指導が受けられるほか、リフォームの現場で用いられることの多いメーカーの教材を多数使用しているため現場に出た後で作業に戸惑う心配もありません。

 

ハウスリフォーマー育成学院北陸校では、建設・リフォーム業界の未経験者も数多くカリキュラムを受講しているため初心者の方にとっても安心です。

 

関連記事:システムキッチンのリフォームについて解説|費用や工事期間はどれくらい?

 

まとめ

水回りの作業や内装工事、電気工事など、さまざまな作業に対応可能な多能工職人は建設・リフォームの現場でのニーズが高まっています。

 

人手不足が深刻化する中、多能工職人は現場で重宝される可能性が高く、クライアントからの信頼も得やすいでしょう。

 

多能工職人にはコミュニケーションスキルや新たな技術を習得する意欲やモチベーション、専門的な資格なども求められますが、学歴は一切問われないため未経験からでも挑戦できます。

 

「手に職をつけたい」、「将来独立を目指している」、「将来性が期待できる専門職に就きたい」とお考えの方は、多能工職人を目指してみるのも良いのではないでしょうか。

 

実務経験が一切なく就職や転職が不安という方は、ハウスリフォーマー育成学院北陸校への入校もご検討ください。

 

gd2md-html: xyzzy Fri Aug 02 2024