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壁紙の張り替えに必要な道具や手順を分かりやすく解説!

投稿日:2025.03.07/更新日:2025.03.07

経年劣化や物がぶつかるなどが原因で、壁紙に穴が空いたり剥がれたりすると、空間に悪い印象を与えてしまいます。

 

そこで、本記事では壁紙を張り替えるために必要な道具と、その手順について詳しく解説します。

 

ご自身で壁紙の貼り替えを検討されている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

壁紙の張り替えに必要な道具と材料

壁紙の貼り替えは、道具と材料が用意できれば誰でも行うことができます。

 

必要な道具や材料は、ホームセンターなどでも手に入れることができるので、チャレンジしたい方は参考にしてください。

必要な道具

壁紙の貼り替えで必要な道具は、次の通りです。

 

  • ・カッター・ハサミ:壁紙を剥がすときや、正確なサイズにカットするために使用します。
  • ・カット定規:壁紙を安定してカットできるように、抑えが効きやすい定規を用意しましょう。
  • ・おさえハケ:壁と壁紙の中にある泡を抜いて、表面を滑らかにするために使用します。
  • ・ヘラ:壁紙の端やコーナー部分をしっかり密着させるときに使用します。
  • ・おさえローラー:端やつなぎ目の部分をしっかり圧着させて、剥がれを防止できます。
  • ・竹ベラ・地ベラ:壁紙の角に折り目をつけたり、細部の仕上げのときに使用します。
  • ・メジャー:壁の寸法を正確に計測するためには、定規よりもメジャーがおすすめです。
  • ・スポンジ:壁紙を貼ったあと、はみ出た余分なのりを拭き取るときに使用します。

必要な材料

壁紙を張り替えるためには、新しい壁紙を用意する必要があります。

 

壁紙は、イメージするお部屋の雰囲気や壁紙のデザインなど、好みに合わせて選びましょう。

 

また、壁紙には「のり付き壁紙」と「のりなし壁紙」の2種類があり、それぞれの特徴は次の通りです。

 

  • ・のり付き壁紙:のりが付いた状態なので、作業の手間が省けて初心者でも使いやすい
  • ・のりなし壁紙:自分でのりを塗布する必要があるが、柔軟に作業することができる

 

「のりなし」の壁紙を選ぶときには、のりや両面テープも用意が必要です。

 

また、壁紙の貼り替え作業には壁下地の補修をする必要があるので、次の2点も用意しましょう。

 

  • ・パテ:凹凸や傷を補修するために使用します。
  • ・紙やすり:パテで補修した箇所を滑らかにするために必要です。

 

関連記事:クロス・壁紙の補修でDIYする方法や張り替えの費用や目安を解説

壁紙を張り替える手順

必要な道具と材料の用意ができたら、以下の手順で貼り替え作業をします。

 

  1. ①古い壁紙の撤去
  2. ②下地処理
  3. ③壁紙の準備
  4. ④壁紙の貼り付け
  5. ⑤仕上げ

 

各工程について、詳しく解説していきます。

 

古い壁紙の撤去

最初に、既存の壁紙を剥がしやすくするため、カッターを使用して表面に縦横の切り込みを入れましょう。

 

切り込み部分から、少しずつゆっくりと剥がしていきます。長期間使われた壁紙の場合、剥がしにくい場合があるので、ドライヤーで温めると剥がしやすくなります。

 

また、途中で破れるなどで壁紙が残ったときは、ヘラを使って丁寧に取り除きましょう。

 

下地処理

 

既存の壁紙を剥がし終えたら下地の状態を確認し、必要に応じてパテによる補修を行ってください。

 

下地に凹凸がある場合、新しく貼り替えた壁紙の仕上がりに影響がでます。しっかり下地の補修を行い、最後は紙やすりを使って丁寧に仕上げをしてください。

 

壁にコンセントがある場合は、事前にカバーを外しておきましょう。事前に外しておくことで、綺麗に仕上げることができます。

 

壁紙の準備

丁寧な下地処理ができたら、新しい壁紙の準備をします。壁紙の準備は、以下の手順で行います。

 

  1. ①メジャーを使い、壁の高さと幅を計測する
  2. ②計測した高さに対して、10cm程度長くなるように壁紙をカットする

 

実寸よりも長めにカットすることで、壁の上下に隙間ができることを予防できます。

 

カットする際の注意点として、新しい壁紙に柄があるときは、違和感のない仕上がりになるように、隣り合う壁紙の柄が揃うように考慮することが必要です。

 

壁紙の貼り付け

のりが塗布されていない壁紙を使うときは、事前に裏面全体にのりを塗り、壁紙とのりが馴染むように数分間置きます。

 

のりが馴染んだ後は、以下の手順で壁紙を貼っていきます。壁紙を貼っていく作業手順は、「のり付き」「のりなし」どちらの壁紙でも同じです。

 

  1. ①天井の上部から壁紙が5cm程度余るようにして、位置を決める
  2. ②空気を押し出すように、壁紙の中心から外側へ向かって、おさえハケを使って貼り付ける
  3. ③上下の余分な部分にヘラを押し当てて折り目をつけ、カッターで切り取る

 

高さに対して余裕が出るように壁紙を用意しているので、余分な部分をカットすることで隙間なく貼ることができます。

 

しかし、隣り合った壁紙は、事前に貼った端に合わせると隙間ができやすいです。

 

隣り合った部分など壁紙に継ぎ目が発生する部分は、2〜3cm程度重なるように貼り、重なった部分をカットすることで継ぎ目を目立ちにくくすることができます。

 

また、カットするときはカッターの刃にのりが付着します。そのため、カッターの刃はこまめに折り、常に切れ味の良い状態にしておくことも大切です。

 

コンセントがある部分は、該当箇所の角からコンセントの中心まで切れ込みを入れます。切り込みを開き、コンセントの形に沿って竹ベラで折り目をつけてカットをしましょう。

 

仕上げ

貼ったばかりの壁紙の継ぎ目は、浮いてくることがあります。おさえローラーを使ってしっかりと押さえ、確実に密着させることが綺麗に仕上げるためのポイントです。

 

また、「のりなし」の壁紙を使った場合、隙間からのりがはみ出すことがあります。水で湿らせたスポンジを使って、余分なのりを綺麗に拭き取りましょう。

 

最後に、取り外してあったコンセントのカバーを取り付けて作業は終了です。

 

 

関連記事:クロス張り替えは自分でもできるのか?|メリットや費用も解説

壁紙張り替えでよくあるトラブルと対策

作業中には気づかず、全て貼り終えてからトラブルが発覚する場合があります。

 

壁紙を張り替えるときによくあるトラブルと、その対策について解説します。

 

どのトラブルも、事前に対策をすることで回避することができるので、壁紙を張り替える前に確認してみてはいかがでしょうか。

 

壁紙のひび割れ

柱や梁が木だった場合、揺れや振動などの影響で壁下地が動き、壁紙にひび割れが生じることがあります。

 

特に、石膏ボードとベニヤ板の継ぎ目など、異なった材質の接合箇所で発生しやすいです。

 

ひび割れにできる事前対策として、まずは下地の補修をしっかりとすることが必要です。

 

寒冷紗(かんれいしゃ)とも呼ばれる、グラスファーバーで作られたメッシュ状のテープを下地の継ぎ目に貼ることで、補強をすることができます。

 

また、胴縁(どうぶち)下地を壁の中に追加することも、ひび割れの予防には有効です。

 

胴縁下地を追加することで壁自体の強度が増し、石膏ボードなど下地材の動きを抑制することができます。

 

隣り合った壁紙にあえて目地を入れて、万が一ひび割れが起きても目立たないようなデザインにすることも、方法の一つです。

 

壁紙の浮きや剥がれ

下地の処理が不十分だったり、のりが足りていなかったりした場合、時間の経過とともに壁紙が浮いていき、剥がれたりすることがあります。

 

下地の凹凸を処理して紙やすりをかけたときに出た粉や、古い壁紙が残っていたりすると、浮きや剥がれ原因になります。

 

下地処理は丁寧に行い、処理後は綺麗に清掃をしてから新しい壁紙を貼るようにしましょう。

 

また、のりなしの壁紙を使った場合、のりが適切でないと接着力が足りず、剥がれることがあります。

 

全体が均一になるようにのりを塗布して、ローラーやヘラを使い、空気を抜くようにしっかりと密着させることが大切です。

 

継ぎ目や端の部分は特に浮きや剥がれが発生しやすいので、のりを追加してしっかりと押さえることで、予防することができます。

 

気泡の発生

壁紙を貼るとき、内部に空気が残っていると、気泡として膨らんでしまいます。

 

ヘラやハケを使って、中央から外側に向けて空気が押し出されるように壁紙を貼っていきましょう。

 

気泡ができてしまった場合は、小さな切れ込みを入れてのりを追加し、再度押し付けることで解消することができます。

 

のりを追加するときは、注射器を使うとスムーズに作業をすることができます。

 

壁紙の継ぎ目が目立つ

柄のある壁紙を使ったときによくあるトラブルが、継ぎ目が目立ってしまうことです。

 

また、貼り付け時の位置合わせにズレが生じていた場合にも、継ぎ目が目立つことがあります。

 

壁紙の事前準備をするときは、柄を考慮してカットをするようにしましょう。

 

また、貼るときに隣り合った壁紙の位置をしっかり合わせ、調整しながら貼ることで継ぎ目が目立ちにくくなります。

 

最後にローラーを使ってしっかりと密着させることで、より綺麗な継ぎ目にすることができます。

 

関連記事:壁紙の剥がれの補修は自分でできる?簡単に見えて実は難しい!

ハウスリフォーマー育成学院北陸校では壁紙の張り替えを指導!

壁紙の貼り替えは、知識さえあればDIYで行うことも可能です。

 

しかし、しっかりとした知識と経験がないと、思わぬトラブルが発生する場合があります。

 

ハウスリフォーマー育成学院北陸校では、壁紙の補修や貼り替え、水廻りの交換作業などを最短11日間(80時間)で取得できるカリキュラムをご用意しています。

 

今回ご紹介した壁紙の貼り替えは、知識と経験がないと、綺麗な仕上がりにすることが難しい作業です。

 

ハウスリフォーマー育成学院北陸校では、実際にリフォーム業界で使われているメーカーの製品を教材にして、少人数制による実習を中心にしたカリキュラムで技術を習得することが可能です。

 

また、卒業後でも安心して作業していただけるように、講師陣と連絡が取れるようなアフターフォローも整っています。

 

DIYの技術向上はもちろん、壁紙の貼り替えを含めた多能工職人を目材したいという方は、ぜひハウスリフォーマー育成学院北陸校の研修をご検討ください。

 

関連記事:リフォーム職人になる方法を紹介!必要な資格や技術、年収についても!

まとめ

壁紙を張り替えることで、空間の雰囲気は大きく変わります。

 

そのため、ホームセンターやインターネットを通じて材料を入手し、DIYで作業をしようと考える方は少なくありません。

 

しかし、壁紙を綺麗に貼り替える作業は知識と経験が少ないと難しく、トラブルが起きるなど失敗してしまうケースもあります。

 

壁紙の貼り替えを検討されている方は、まずはご紹介した記事で手順や注意点を確認したうえで、作業を進めてください。

 

作業をして「失敗してしまった」、「ちゃんとした知識を身につけたい」と感じた方は、ハウスリフォーマー育成学院北陸校への入校を検討してみてはいかがでしょうか。

 

DIYを通じて「新たな職業を目指したい」と思われた方も、ぜひご検討ください。

 

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